ジャラワ族(Jarawa、またはジャルワJarwa)とは、インドアンダマン諸島に住む先住部族の一つである。ジャラワ語を話す。現在の人口は250から400人と推定されている。ジャラワ族は、部外者に対して極度の警戒心と敵意を持っているので、彼らの文化言語生活様式などは、ほとんど知られていない。

生活様式編集

ジャラワ族の体格は小柄で、非常に黒い肌、二重瞼の目、黒い縮れた髪をしている。現在、アンダマン諸島はインドに属しており、インド政府は、部外者の出入りを統制している。アンダマンの他の種族であるオンゲ族と異なり、インド政府からの管理者さえも激しい抵抗のために彼らと接触できないこともある。

歴史編集

ジャラワ族は、アンダマン諸島の他の先住部族たちと同じく、地球上で最も孤立した種族の一つで、外部との接触をほとんどせずに生活してきた。

近代編集

1800年代にインド英国の統治下に入ると、イギリス人たちがアンダマン諸島インド人ミャンマーカレン族を移住させることで、主にアンダマン諸島の大アンダマン島の南部に住んでいたジャラワ族は、島の西側海岸に追いやられることとなった。

ただし、北センチネル島に住むセンチネル族だけが、孤立した生活を現在も維持している。

大アンダマン幹線道路の影響編集

1970年代に、インド政府が島の中央の森へ道を通そうとして、ジャラワ族に危機が迫った。密猟者など外部の人が入ってきて道のために外部の人とジャラワ族の間の接触頻度が高くなると、病気に対する免疫力がないジャラワ族に病気が広がり始めた。

1998年には麻疹が流行し絶滅の危機に陥ったことがある。

2001年にインド政府はNGO団体の要請を受けて、ジャラワ族の再定住計画をやめて、道路を閉鎖するよう命令した。しかし、道路はまだ開放状態であり、密猟問題も続いている。2006年に再び麻疹が広がった。

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集