ジャングラールの会(フランス語:Société japonaise du Jinglar)は、1867年のパリ万国博覧会が終わった後、フランスに作られた、美術家、日本美術愛好家によって作られた親睦団体である。「ジャポニスム」の普及に貢献した。会の名前は日本の酒の銘柄名から命名された。

毎月9人の会員がセーヴルに集まり、日本の着物を着て、日本食を箸で食べ、日本酒を飲む夕食会を開いた。会員には、版画家で陶芸家のフェリックス・ブラックモンがいて、ブラックモンはこの会で知り合った、美術商、デザイナーのフランソワ=ウジェーヌ・ルソー(François-Eugène Rousseau)と日本の意匠のガラス器、陶器を製作することになった。メンバーには陶芸家のマルク=ルイ・ソロン(Marc-Louis Solon)、版画家のジュール・ジャクマール(Jules-Ferdinand Jacquemart)、同じボアボードラン(Horace Lecoq de Boisboudran)の画塾で学んだ画家のアンリ・ファンタン=ラトゥールカロリュス=デュラン(Carolus Duran)、アルフォンス・イルシュ(Alphonse Hirsch)[1][2]、画家、美術評論家のザカリー・アストリュクや「ジャポニスム」という言葉を評論で初めて使ったフィリップ・ビュルティらがいた[3][4]

最初の夕食会でアストリュクは "Salut, vin des mystérieux !"(「神秘的な酒よ今日わ」)というソネットを作り、ソロンは水彩版画の会員証を配った。

メンバーの作品 編集

参考文献 編集

  1. ^ Henri Fantin-Latour, Toast avec la vérité, 1865, Louvre, dessin du tableau détruit par l'artiste, site art-graphiques.Louvre.fr
  2. ^ Henri Fantin-Latour, Hommage à Delacroix, 1864, Musée d'Orsay, site musée-Orsay.fr
  3. ^ Le Japon à Paris, Ernest Chesneau, Gazette des Beaux-Arts, 1878, pp. 387 et 388, site Gallica.bnf.fr.
  4. ^ The Great Wave : The Influence of Japanese Woodcuts on French Prints, Colta Feller Ives, 1980, pp. 12 et 21, Metropolitan Museum of Art, site books.google.fr.