セスジイトトンボ(背筋糸蜻蛉、学名: Paracercion hieroglyphicum)は、トンボ目イトトンボ科昆虫

セスジイトトンボ
Paracercion hieroglyphicum
オス
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: トンボ目 Odonata
亜目 : イトトンボ亜目 Zygoptera
上科 : イトトンボ上科 Coenagrionoidea
: イトトンボ科 Coenagrionidae
亜科 : イトトンボ亜科 Coenagrioninae
: クロイトトンボ属 Paracercion
: セスジイトトンボ P. hieroglyphicum
学名
Paracercion hieroglyphicum
(Brauer1865)
シノニム

Cercion hieroglyphicum
(Brauer1865)[1]

和名
セスジイトトンボ(背筋糸蜻蛉)

分布

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日本全国および、朝鮮半島、中国、ロシア極東部に分布する。[2]

形態

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全長が27-37mm、腹長が21-29mm、後翅長が13-22mmになる。未成熟の個体は、オスメスともに体色が淡青色だが、成熟するとオスは青色に、メスは緑色から黄褐色になる。ただし、メスでもまれにオスと同じ体色になるものもいる。クロイトトンボ属の他種とは、オスの上付属器が「ハ」の字状に開くことや、メスの前胸後縁がえぐれないことで区別できる。秋に黒化してくると、ムスジイトトンボと斑紋が類似する個体も見られる。[2]

生態

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飛翔の40倍高速度撮影 実時間0.13秒

平地や丘陵地の、浮葉植物や沈水植物のある湖沼や、河川中流から下流域の流れの緩やかな場所、用水路などに生息する。[2]

成熟したオスは縄張りをもち、時折その周囲を飛んでメスを探す。メスが見つかると、すぐに連結して植物に止まり交尾をする。産卵は、緩やかな流れがあるところで行われ、主に連結して水面付近の植物に産卵するが、メス単独で行われることもある。場合によっては、潜水産卵を行う。卵の期間は1-3週間で、幼虫の期間は2ヶ月から1年程度。冬には、幼虫の姿で越冬する。[2]

近縁種

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脚注

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  1. ^ 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2011年8月24日閲覧。
  2. ^ a b c d 尾園(2012)

参考文献

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  • 杉村光俊ほか『中国・四国のトンボ図鑑』ミナミヤンマ・クラブ、2008年、64頁。ISBN 978-4-87051-240-5 
  • 福田晴夫ほか『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 : 野山の宝石たち』(増補改訂版)南方新社、2009年、101頁。ISBN 978-4-86124-168-0 
  • 尾園 暁、川島逸郎・二橋 亮『日本のトンボ』文一総合出版〈ネイチャーガイド〉、2012年、128頁。ISBN 978-4-8299-0119-9 

関連項目

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外部リンク

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