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ゼッケンとはスポーツや各種イベント、災害時などに個体やグループの識別を目的として着装する用具の日本での呼称。スポーツなどではナンバー(number)あるいはビブ(bib)やビブス(bibs)が一般的になりつつある[1]

ゼッケンとビブス編集

ゼッケン編集

語源編集

「ゼッケン」という語は、一説にはドイツ語で「覆う」という意味の"Decken"(デッケン)に由来するとされている[1]。このDecken"(デッケン)は馬術競馬において、馬の鞍の下に敷く番号を記した毛布のことを言った[1]

他の説では同じくドイツ語の「目印」を意味する"Zeichen"(ツァイヒェン)の綴りをローマ字読みしたもの、たとえば「ゼイチェン」という読みから転訛したのだともいわれている。

上記以外にも、ドイツ語の"Säckchen"や"Sequens"、イタリア語の"zechin(zecchino)"、ノルウェー語あるいは和製外国語という説もある[2]

種類編集

  • 着色生地
    色をつけた布地を望む型に切り取り、ユニフォームに縫い付けたり接着剤で貼り付けたりしたもの。柔軟性に欠けるが、プロアマチュアの野球用ユニフォームでは好んで採用される。多くはチームのロゴと意匠とを共通させたデザインを用い、縁取りのため色の異なる生地を重ね合わせたゼッケンも多く見られる。
  • 転写フィルム
    合成樹脂製のフィルムを望む型に切り、貼り付けたもの。安価にて一点ものを作ることもできるため背番号と選手の名前を一括してデザインする際に採用される。また、汗の蒸発を阻害しないように網目や線入り加工を施すことも容易である。サッカーバスケットボール用ユニフォームでは一般的。ただしバレーボール用ユニフォームでは、レシーブ時などにフィルムが床に引っかかる(オイルステインの集成板にワックス処理であり貼り付いてしまう)のを嫌い生地ゼッケンが使われている。
  • ビブス型ゼッケン
    着用するタイプのゼッケン。

  ウィキメディア・コモンズには、ビブス型ゼッケンに関するカテゴリがあります。

ビブス編集

 
ビブス(サッカー)
 
フォトグラファー

あらかじめ数字などが印刷されたビブス状または布に肩紐などがついたものを、ユニフォームの上に着用するタイプのゼッケン。薄手でメッシュ状のものもある。

  • 駅伝など - ゼッケンの表示が厳密に定められつつ直前に出場者の交替がありえる競技で用いられる。
  • 一般に開放された市民マラソンなど - 簡易に参加者を識別するために用いられる場合も多い。
  • バスケットボールやサッカーの練習 - チーム内での紅白戦を行うときにも、練習着や体操着の上から着用するかたちでよく用いられる。
  • 競技場においてフィールド内での撮影許可を受けた報道フォトグラファーの識別にも使用される。

その他の識別の用具編集

主な用途編集

スポーツ編集

  • 陸上競技 - 公式の名称は「ナンバーカード」であり、日本陸連の公認サイズは縦20cm×横24cmである。

災害時編集

災害時に支援のためにゼッケン、ビブスを用いることがある。

  • 対応職員の所属や職種の確認[3]
  • 災害時の避難施設での要配慮者・要支援者の確認[4]

脚注編集

  1. ^ a b c 伊與田康雄. “スポーツ用語 面白い旅”. 筑波経済月報(2015年8月号). 2019年9月28日閲覧。
  2. ^ ゼッケンの語源について:レルヒ来日前後を中心として 日本体育学会大会号(34) pp.100 19830818
  3. ^ 災害時保健活動の準備をしよう!”. 東京都福祉保健局. 2019年9月28日閲覧。
  4. ^ 災害時における要配慮者支援マニュアル作成指針”. 神奈川県. 2019年10月8日閲覧。

関連項目編集