ノルウェー語(ノルウェーご、norsk)は、インド・ヨーロッパ語族 ゲルマン語派 北ゲルマン語群に属する。古ノルド語から分化した言語である。話者の人口は約400万ほど。標準語として、デンマーク語スウェーデン語と近縁のブークモールと、アイスランド語と同じ西スカンディナヴィア語群に分類されるニーノシュクが存在する。

ノルウェー語
norsk
話される国  ノルウェー
地域 北ヨーロッパ
話者数 460万人
言語系統
インド・ヨーロッパ語族
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語  ノルウェー
統制機関 ノルウェーの旗 ノルウェー言語評議会英語版ノルウェー語版ノルウェー語 (ニーノシュク)版
ノルウェーの旗 ノルウェー語アカデミー英語版ノルウェー語版ノルウェー語 (ニーノシュク)版
言語コード
ISO 639-1 no (ノルウェー語)
nb (ブークモール)
nn (ニーノシュク)
ISO 639-2 nor (ノルウェー語)
nob (ブークモール)
nno (ニーノシュク)
ISO 639-3 norマクロランゲージ
個別コード:
nob — ブークモール
nno — ニーノシュク
テンプレートを表示

ブークモールとニーノシュク編集

 
各自治体におけるブークモール/ニーノシュクの採用状況

長年にわたってデンマークの支配を受けたノルウェーの言葉は、数百年間はデンマーク語に近かったが、19世紀に至ると民族意識の高揚とともに違いが大きくなり、独立の言語としての意識が高まった。

こうした歴史的背景から、ノルウェー語にはブークモール (bokmål 「書籍語」) 、ニーノシュク (nynorsk「新ノルウェー語」) の2種があり、双方がノルウェーの公用語になっている。ブークモールはデンマーク語とあまり変わらない穏健派、ニーノシュクはデンマーク語の影響を受ける前の「本来の」ノルウェー語を取り戻そうという急進派である。公文書や放送では双方が使われ、また政府機関は双方を等しく受け入れなければならない。しかし民間での出版では 98% がブークモール、ニーノシュクは 2%である。

文字編集

ラテンアルファベット26文字に加え、æøåの3文字が使われている。

ノルウェー語アルファベット
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z Æ Ø Å
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z æ ø å

文法編集

議論があるものの、公式な見解では、ブークモールの名詞は通性・中性の二性を、ニーノシュクの名詞は男性・女性・中性の三つの性をもつ。ただし最近ではブークモールでも三性を区別することがある。単数・複数の変化をもつ。格変化は性によって決まる。

関連項目編集

外部リンク編集