メインメニューを開く

2000系電車(2000けいでんしゃ)は、ソウル交通公社(旧・ソウル特別市地下鉄公社→ソウルメトロ)の通勤形電車ソウル交通公社2号線で使用されている。

ソウル特別市地下鉄公社2000系電車(共通事項)
2000系MELCOチョッパ制御車 (2007年6月15日 堂山鉄橋)
2000系MELCOチョッパ制御車
(2007年6月15日 堂山鉄橋
基本情報
製造所 大宇重工業,現代精工,韓進重工業,日本車輌製造
主要諸元
軌間 1,435 mm
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 110 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
車体 普通鋼
主電動機 直流直巻電動機
駆動方式 WNドライブ
歯車比 98:15 (6.53)
制動装置 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
(抵抗制御車)
回生ブレーキ付き電気指令式空気ブレーキ
(チョッパ車)
テンプレートを表示

概要編集

1980年に開業した2号線に導入された車両である。製造当初より冷房装置を搭載しており、ソウルの地下鉄車両としては初めての冷房車となった。

1983年度落成分からは、韓国で初めて電機子チョッパ制御(三菱電機製)が採用された。

大宇重工業で製作した車両のみ、集電装置を除き、約7〜8割の部品が韓国で生産されたが、ブレーキ装置などの一部の部品は、日本の技術支援を受けて国内で生産された。

主に地下鉄で使用されているが旧3000系4000番台からの転用車と中間車からの先頭車化改造車を除き前面扉がなく非貫通型車両である。

廃車となった車両のうち中間車の一部は、ベトナムに売却され、車内を改造した上(ロングシートを撤去しクロスシート化、また座席を設置し食堂車化)、客車として利用されている。また、一部は宗教団体キリスト教福音浸礼会に旧3000系と共に売却され、教団施設内に保管されている。

2014年3月に法令上の鉄道車両の法定耐用年数(製造後25年)が撤廃されたため、車齢25年以上経った今も同線の主力車両として活躍してきたが、保守部品の製造停止や老朽化が進んだ事により、2017年から2期に分けてマイナーチェンジした新2000系の導入が予定、2020年までに環状線と聖水支線の全車両が代替される予定である。

系列別概要編集

2000系(MELCOチョッパ制御車)編集

MELCOチョッパ制御車
 
旧253編成(現214編成)
基本情報
製造所 現代精工,大宇重工業,日本車輌製造,韓進重工業
主要諸元
主電動機 三菱 MB-3268-A
主電動機出力 150kW
編成出力 3,600kW
制御装置 抵抗制御・直並列組合せ
日立 MMC-HTB-20R形
電機子チョッパ制御
三菱 THB-1L-2A形
テンプレートを表示

1980年から1993年にかけて抵抗制御車、チョッパ制御車を合わせて計39編成導入された。

車両概要編集

制御装置は、抵抗制御車は日立製のMMC-HTB-20R形、チョッパ車は三菱製のTHB-1L-2A形がそれぞれ採用されている。台車は、日本車輌製造製の台車ND-310型が採用され、軸バネにはコイルバネ、枕バネには空気バネがそれぞれ採用され乗り心地が大幅に向上した。制動装置は、アナログ演算方式の電気指令式ブレーキを採用している。

登場年月ごとに車両の細部が違っており、1992年から生産された車両は、側窓の形状が内折れ方式に変更された。抵抗制御車の廃車時期と同様にMELCOチョッパ車両の冷房3基のうち2基が新品に交換された。登場後、長らくの間方向幕が使われてきたが、最近になってLED表示機への改造が進んでいる。一部の中間車は改造の上新2000系へ編入されている。

当初は4両もしくは6両編成であったが、1986年から1992年にかけて中間車が追加で製造され、一部の環状線用の編成が10両編成となった。

補助電源装置は当初、電動発電機が搭載されていたが、1990年代に製造された中間車には静止形インバータが搭載されている。

環状線では新2000系への置換が進んでいるため、抵抗車は新亭支線・聖水支線での運用に限定されている。これらの運用には、製造からの経過年数が比較的若い増備用中間車両を先頭車両化・前面扉の設置といった改造を受けた車両が使われている。残存車両は空気圧縮機をレシプロ式からスクリュー式の低騒音形のものに、補助電源装置を電動発電機から静止形インバータに換装する改造が行われている。

2039Fは2014年5月2日に上往十里で2012Fと追突事故を起こし、2012Fは6両、2039Fは4両が大破・損傷し廃車された。残った2012F側の4両は2039Fの6両と編成を組み直し2039Fに編入された。2012Fは原型、2039Fは先頭車化改造編成だったため編成の前後で顔が異なり、さらに元2012F側の先頭車は運番表示機が移設され前照灯もLED化されていたので異彩を放っていたが、特殊な編成構成故に延命工事施工対象から外され、2016年6月に廃車された。

2005年には抵抗制御車の2006F~2014Fが廃車され、チョッパ車の2045F~2053Fが2006F~2014Fに改番された。

2010Fは2017年1月22日にM1車の2110号車の床下機器から発火し休車となっていたが半年後に修理され営業運転に復帰した。その後2018年3月に2044Fとともに廃車された。

2019年現在2006•2007•2008•2009•2010•2011•2012•2013•2039•2040•2041•2042•2043•2044Fが廃車となっている。

編成表編集

循環線(環状線)は10両1編成(6M4T)、新亭支線では6両1編成(4M2T)で、聖水支線では4両1編成(4M)でそれぞれ運行している。

 
循環線10両編成 号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
形式  
2000
(Mc)
◇◇
2100
(M1)
 
2200
(T)
 
2300
(T)
◇◇
2400
(M1)
 
2500
(M3)
 
2600
(T)
 
2700
(T)
◇◇
2800
(M1)
 
2900
(Mc)
 
新亭支線6両編成 号車 1 2 3 4 5 6
形式  
2000
(Mc)
◇◇
2100
(M1)
 
2200
(T)
 
2300
(T)
◇◇
2400
(M1)
 
2500
(Mc)
 
聖水支線4両編成 号車 1 2 3 4
形式  
2000
(Mc)
◇◇
2100
(M1)
◇◇
2400
(M1)
 
2500
(Mc)

2000系(GECチョッパ制御車)編集

GECチョッパ制御車
 
273編成
基本情報
製造所 大宇重工業,韓進重工業
主要諸元
主電動機 GEC G319AZ形
主電動機出力 162kW
編成出力 3960kW
制御装置 電機子チョッパ制御(GEC)
テンプレートを表示

1984年に1次車が製造された。当初は6両編成だったが、1991年および1993年に中間車が製造されて10両編成となった。1994年には2次車が製造された。1次車は法定耐用年数に達したため、新2000系に置き換えられる形で2008年に廃車となった。

2018年現在は2次車の2093F~2095F及び先頭車化改造編成の2073F~2076Fのみが在籍している。1次車の内、経年の新しい中間車は新亭支線の抵抗制御車と新2000系2次車の一部編成に組み込まれて運行されている。

旧3000系2000番台編集

旧3000系2000番台
 
282編成
基本情報
製造所 大宇重工業,韓進重工業
主要諸元
主電動機 GEC G319AZ形
主電動機出力 162kW
編成出力 3888kW
制御装置 電機子チョッパ制御(GEC)
テンプレートを表示

元々は4号線に所属していた旧3000系4000番台であるが、現在は2号線所属車は2000番台に編入された。1985年に製造された2編成は2009年に廃車となった。

2085Fは2017年4月頃に電装品に重大な故障が発生し、既に保守部品の製造が停止されたこともあって修理されずにそのまま廃車されている。


新2000系導入に伴い廃車が進行しており、2019年までに全編成が営業運転を終了する予定である。

GECチョッパ制御車 および旧4000系2000番台編集

  1. 2000型 先頭車Tc1
  2. 2100型 電動車M1
  3. 2200型 電動車M2◇◇(パンタグラフ2基)
  4. 2300型 電動車M1
  5. 2400型 電動車M2◇◇(パンタグラフ2基) 
  6. 2500型 付随車T1
  7. 2600型 付随車T2
  8. 2700型 電動車M1
  9. 2800型 電動車M2◇◇(パンタグラフ2基)
  10. 2900型 先頭車Tc2

譲渡車編集

2009年に付随車6両(2222、2322、2225、2325、2233、2333)がベトナム国鉄へと輸出・譲渡された。6両の内5両は転換クロスシート化、1両は電源・食堂車化されてハノイ-ハロン間の長距離列車などで運行されていたが、2019年3月現在は運用を離脱している。

保存車編集

抵抗制御車のトップナンバーである2001Fは、聖水支線の4連(2001-2101-2301-2501)の状態で新亭車両基地に保管されている。

関連項目編集