チョレイマイタケ(猪苓舞茸、学名:Polyporus umbellatus)とは担子菌門サルノコシカケ科きのこの一種。

チョレイマイタケ
Polyporus umbellatus
チョレイマイタケ
分類
: 菌界 Opisthokonta
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Hymenomycetes
: チョレイマイタケ目 Polyporales
: サルノコシカケ科 Polyporaceae
: チョレイマイタケ属 Polyporaceae
: チョレイマイタケ Polyporus umbellatus
学名
Polyporus umbellatus Fries
和名
チョレイマイタケ

特徴 編集

株の高さは10〜20cm、径は10〜30cm[1]。表面の色は栗褐色〜淡茶褐色[1]。根元から枝分かれした先端に1〜4cmの径の傘をつける[1]。白色腐朽菌[1]

分布 編集

ヨーロッパや北アメリカ、中国などに分布[1]。日本では本州中部以北にみられる[1]

猪苓 編集

ブナ林、ミズナラ林或いはこれらの伐採跡地の地下10cm程の所に宿主の根に沿って固い菌核を形成し、ここから、あるいは宿主から直接マイタケ型の子実体を生じる。この菌核は猪苓(ちょれい)と呼ばれ日本薬局方に収録されている生薬である。

猪苓は、消炎、解熱、止褐、利尿薬、抗がん剤として用い、有効成分は明らかになっていないが、最近は抗腫瘍効果があるとする研究も公表されている。また、猪苓湯(ちょれいとう)、五苓散(ごれいさん)、柴苓湯(さいれいとう)などの漢方方剤に配合される。

出典 編集

  1. ^ a b c d e f (4)菌類 青森県 2020年10月8日閲覧。

外部リンク 編集