ニューながとは、阪九フェリーが運航していたフェリー

ニューながと
新門司港に接岸中の「ニューながと」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
大韓民国の旗 韓国
所有者 阪九フェリー
運用者 阪九フェリー
建造所 神田造船所川尻工場
姉妹船 ニューあかし
IMO番号 9001291
経歴
起工 1990年4月
進水 1990年
竣工 1991年
就航 1991年1月22日
運航終了 2010年9月30日
要目
総トン数 14,988 トン[1]
全長 185.5 m[1]
26.8 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 2基
推進器 可変ピッチプロペラ 2軸2舵
出力 32,400馬力[1]
最大速力 25.4ノット
航海速力 22.9ノット[1]
旅客定員 1,066名[1]
車両搭載数 トラック180台、乗用車110台[1]
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概要 編集

フェリーながとの代船として神田造船所川尻工場で建造され、1991年1月22日に就航した。

2010年9月30日、泉大津航路の減便により引退した。

その後、韓国のSEAWORLD EXPRESS FERRYへ売却され、STAR CRUISEとして木浦 - 済州島航路に就航した。 2012年SEA STAR CRUISEに改名した。

設計 編集

ニューあかしの同型船である。

船内 編集

航海船橋[1]
  • 1等和室(12室)
  • 特等室(和室・洋室各3室)
  • ロイヤルルーム(1室)
  • 特等・1等サロン
Aデッキ[1]
  • 1等室(洋室20室・和室2室)
  • 2等指定和室(20室)
  • 2等指定シングルスペシャル(カプセル寝台48室)
  • 展望大浴場
  • 1等・2等指定サロン
Bデッキ[1]
  • 2等和室(32室)
  • 案内所
  • 売店
  • ビジネスルーム
  • オープンラウンジ
  • 麻雀ルーム
  • ゲームルーム
  • スタンドコーナー
  • 展望レストラン
  • グリル

事故・インシデント 編集

貨物船との衝突 編集

1994年11月15日、23時46分、新門司港から神戸港へ向かっていた本船は、来島海峡西水道の小島東灯標の東北東370メートルの地点でコンテナ船ウエストウッド・マリアンヌと衝突した[2]

本船は航路外からウエストウッド・マリアンヌおよび付近の同航船を追い抜いて航路に入ったが、前方を同航中の複数の小型船を航路屈曲部までに追い抜けないと判断して速力を落とした。さらに最後尾の小型船が海流に圧流されて減速して転針したため、減速しつつ右転したところ、後方から迫っていたウエストウッド・マリアンヌの船首が本船の右舷後部に後方から40度の角度で衝突した。ウエストウッド・マリアンヌに押された本船は、さらに小島北東端付近の浅所に乗り揚げた。衝突により、本船は右舷船尾部の外板に破口を生じ、搭載車両4台が損傷、乗り揚げにより船首部船底に凹損を生じた。ウエストウッド・マリアンヌは船首部ブルワークなどに曲損を生じた[2]

事故発生当時、天候は曇で風力4の北の風が吹き、衝突地点付近の海域には約3ノットの北流があった。事故原因は、船舶が輻輳し強い北流のある来島海峡西水道北口で、本船を追い越すウエストウッド・マリアンヌが動静監視不十分で、本船の進路を避けなかったことで発生したが、本船が動静監視不十分で、警告信号を行わず衝突回避ための協力動作をとらなかったことも一因とされた [2]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j 長距離フェリーガイド ニューながと ニューあかし ニューはりま ニューせと - ぐるりニッポン船旅ガイド'96(成美堂出版)
  2. ^ a b c 高等海難審判庁 (25 November 1998). 平成8年第二審第41号 旅客船ニューながと貨物船ウエストウッド・マリアンヌ衝突事件 (PDF) (Report). 海難審判・船舶事故調査協会. 2016年3月27日閲覧

外部リンク 編集