シトラール (citral) とはモノテルペンのうち、ひと組のシス-トランス異性体であるゲラニアール (geranial) とネラール (neral) を合わせて指す呼称。ゲラニアールが E体で、ネラールが Z体。別名をレモナール (lemonal)、IUPAC命名法は 3,7-ジメチル-2,6-オクタジエナール と表され、アルデヒド基 (-CHO)を持つ。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]

シトラール
{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 5392-40-5
KEGG C01499
RTECS番号 RG5075000
特性
化学式 C10H16O
モル質量 152.24 g/mol
外観 薄い黄色の液体
密度 0.893 g/cm3, 液体
沸点

229 °C

危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1725
NFPA 704
1
0
0
Rフレーズ R36, R37, R38
引火点 91 °C
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シトラールはレモングラスやその同属種から採れる精油の主成分である。バーベナレモンマートルレモンオレンジにも含まれる。

ゲラニアールは強いレモン臭を持つ。ネラールのレモン臭はやや弱いが、甘みがある。それらの香りのため、清涼感を与える香料として香水や香味料、レモン油の強化剤などに用いられる。

合成化学的には、ビタミンAヨノンメチルヨノンの原料となる。

脚注 編集

  1. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)

関連項目 編集

外部リンク 編集