バルボフィラム・カルンキュラタム

バルボフィラム・カルンキュラタム Bulbophyllum carunculatum は、マメヅタラン属ラン科植物。この類では大きな黄色い花を付ける。ただし匂いは臭い。

バルボフィラム・カルンキュラタム
バルボフィラム・ロビー
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
亜科 : セッコク亜科 Epidendroideae
: マメヅタラン属 Bulbophyllum
: バルボフィラム・カルンキュラタム B. carunculatum
学名
Bulbophyllum carunculatum

特徴 編集

常緑性草本着生植物[1]偽球茎は互いに接して着き、卵形で長さは4cm程になる。は楕円形で肉厚、長さは20-25cmになる。花茎は長さ30cm以上に達し、先端近くに複数のを付けるが、1輪ずつ開花する。花は長さが10cmに達する。萼片と側花弁はいずれも鮮黄色で光沢がある。側萼片は互いに沿うように伸びるが、互いにくっつかない。側花弁は萼片より短い。唇弁は肉質で黒紫色、基部は塊状になっており、先端は肉質の棒状になり、表面には疣状の突起がある。花は腐肉のような悪臭を放ち、ハエを誘引する。

分布と生育環境 編集

フィリピンに産する。高温多湿な熱帯雨林に生育し、半日陰の樹幹に着生するか、倒木の上などに見られる[2]

利用 編集

洋ランとして栽培される。ただし広く普及はしていない。本属のものでは花が大きい方であり、また鮮やかな黄色が美しい。ただし香りは悪い[3]

出典 編集

  1. ^ 以下、主として斎藤(2009),p.82
  2. ^ 斎藤(2009),p.82
  3. ^ 大場(2010)p.159

参考文献 編集

  • 齋藤亀三、『世界の蘭 380』,(2009)、主婦の友社(主婦の友ベストBOOKS)
  • 大場良一監修、『失敗しない洋ラン入門』、(2010)、主婦の友社(主婦の友生活シリーズ