パオロ・ネスポリ

パオロ・ネスポリ(Paolo Angelo Nespoli、1957年4月6日-)は、イタリア宇宙飛行士である。2007年に、STS-120のミッションで、ディスカバリーに搭乗して初めて宇宙飛行を行った。2010年12月には、ソユーズTMA-20で2度目の宇宙飛行を行い、第26次長期滞在及び第27次長期滞在でフライトエンジニアとして国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した。

パオロ・ネスポリ
Paolo A. Nespoli
Paolo A. Nespoli 2010.jpg
ESA宇宙飛行士
国籍 イタリア
生誕 (1957-04-06) 1957年4月6日(65歳)
イタリア ミラノ
他の職業 イタリア陸軍
宇宙滞在期間 174日9時間40分
選抜試験 1998 ESA Group
ミッション STS-120, ソユーズTMA-20, 第26次長期滞在/第27次長期滞在
記章 Sts-120-patch.svg ISS Expedition 26 Patch.png ISS Expedition 27 Patch.png

個人編集

ネスポリの故郷はイタリア北部のヴェラーノ・ブリアンツァである。Alexandra Ryabovaと結婚しており、1人の娘がいる。ネスポリの趣味は、スキューバダイビング、飛行機の操縦、写真、電子装置の組立て、コンピュータソフトである[1]

教育編集

ニューヨークのPolytechnic Institute of New York Universityで1988年に航空宇宙工学の学士号、1989年に航空学及び宇宙航行学の修士号を取った。

彼はプロの技術者であり、自家用機のパイロットであり、優れたスキューバダイバーであり、nitroxダイバーである。また1977年にイタリア陸軍に入隊し、このバックグラウンドからパラシュートも得意である。

宇宙飛行士としてのキャリア編集

 
ISS内のパオロ・ネスポリ

1998年7月、彼はイタリア宇宙機関から宇宙飛行士に選ばれ、同年8月には欧州宇宙機関からアメリカ航空宇宙局ジョンソン宇宙センターで訓練を受けてくるように指示を受けた。

STS-120編集

2007年10月23日、パオロはSTS-120でISSを訪れた。このミッションでは、タレス・アレーニア・スペーストリノの施設で建造したハーモニーをISSに運んだ。彼はミッションスペシャリストとして参加し、15日と2時間23分滞在した。STS-120で、彼は欧州宇宙機関のEsperiaミッションに参加した[2]

第26/27次長期滞在編集

ネスポリは、第26/27次長期滞在ではフライトエンジニアを務め、ヨーロッパ人として3人目となる6ヵ月のミッションを行った[3]

2010年12月15日、ネスポリはソユーズTMA-20でバイコヌール宇宙基地を出発し、ロシア人宇宙飛行士のドミトリー・コンドラティェフ、アメリカ人宇宙飛行士のキャスリン・コールマンとともにISSを訪れた。3人は2011年5月に地球に帰還した。‘MagISStra’と名付けられたこのミッションは、ネスポリの2度目の宇宙飛行となった。

2010年12月から2011年5月にかけて、ISSでのネスポリの任務は、2度目の欧州補給機「ヨハネス・ケプラー」のドッキング操作等があった[4]。1月初め、ネスポリはドキュメンタリー映画First Orbitの大部分の撮影を行い、撮影監督としてクレジットされることとなった。

ネスポリは、日本の宇宙ステーション補給機(HTV-2)の到着作業にも参加し、コールマンが捕獲したHTV-2をISSに係留させる作業を担当した。2011年5月には、アルファ磁気分光器(AMS-02)がスペースシャトルでISSに運ばれた。第27次長期滞在の期間である2011年5月4日、ネスポリの母のマリアが死去した。翌日、葬儀が行われる時間に合わせ、乗組員は1分間の黙祷を捧げた[5]

ネスポリは宇宙ステーションで、放射線測定から、油槽からの石油回収を向上させるための測定まで、様々な実験を行った。このミッションにおける科学プログラムは、人間の研究から、液体物理学、放射線、生物学、技術の実証まで、様々な分野に及んだ。

ネスポリは、欧州の提供施設コロンバスでも実験を行った。彼は宇宙飛行士として、ESA、NASAだけではなく、日本やカナダの宇宙庁のための実験も行った。またミッションの間、彼は"Mission X: Train Like an Astronaut"等のいくつかの教育活動も行った。また、ESAの3Dカメラを使ってISSの画像を撮影した。

2011年5月23日にソユーズTMA-20でISSを離れる際、彼はソユーズから、ISSにドッキングするスペースシャトルの姿を史上初めて撮影することができた[6]

出典編集

  1. ^ NASA (2010年12月). “Biographical Data Paolo Angelo Nespoli”. 2011年5月1日閲覧。
  2. ^ European Space Agency biography”. European Space Agency (2011年4月8日). 2011年5月1日閲覧。
  3. ^ About the MagISStra mission”. European Space Agency (2010年12月14日). 2011年3月13日閲覧。
  4. ^ MagISStra Mission official website”. European Space Agency. 2011年5月1日閲覧。
  5. ^ Paolo Nespoli mourns his mother”. European Space Agency (2011年5月4日). 2011年5月5日閲覧。
  6. ^ The International Space Station and the Docked Space Shuttle Endeavour”. International Space Station. NASA. 2011年6月9日閲覧。

外部リンク編集