パーネ・トスカーノ

イタリアトスカーナ地方の伝統的なパン

パーネ・トスカーノイタリア語: Pane Toscano)はイタリアトスカーナ地方の伝統的なパン。最大の特徴は塩やバターを用いない「塩なしパン」であること[1][2][3][4]。塩を用いないため、「味のないパン」と揶揄されることもある[5]。逆に、塩を用いていないことから、濃厚な味の煮込み料理や、塩味が強めの生ハムなどとの相性は良い[4]

パーネ・トスカーノ

塩を用いない理由は定かではないが、山岳地帯や丘陵地帯が多いトスカーナ地方では海塩が貴重品であったためという説や、塩気の強いトスカーナ料理に合わせるためにパンの塩分を減らしたなどの説がある[2]

再利用料理 編集

キリスト教では聖別されたパンがイエス・キリスト実体と考えられているため、固くなったパンや古くなったパンを捨てることはほとんどない[2]。それゆえ、固くなったパンや古くなったパンを再利用する料理がいくつもある[1][2]。その中でもトスカーナ伝統料理を以下に例示する。

出典 編集

  1. ^ a b c d e 松浦達也『新しい卵ドリル おうちの卵料理が見違える!』マガジンハウス、2016年、72頁。ISBN 978-4838728985 
  2. ^ a b c d e f g h i 篠田真理 (2015年5月27日). “トスカーナのパンには◯◯が入ってない!?”. 中日新聞. 2022年4月16日閲覧。
  3. ^ パン界の巨匠が開く新境地、120時間発酵バゲット/シニフィアン シニフィエ”. 朝日新聞デジタルマガジン&[and] (2017年6月13日). 2022年4月16日閲覧。
  4. ^ a b 小田中雅子 (2022年3月29日). “本場イタリアよりもおいしい!? ふんわりレモン香るクリームがたまらないボンボローニに夢中”. 食べログマガジン. 2022年4月16日閲覧。
  5. ^ P(ぴい)「イタリアを感じる珍しいパンが多々。」『&Premium(アンドプレミアム)』2022年2月号、マガジンハウス、2022年、153頁。 
  6. ^ a b 佐々木ケイ「開店しました 第14回 パッパ アル ポモドーロ」『dancyu(ダンチュウ)』2018年7月号、プレジデント社、2018年、145頁。