ヒソップヤナギハッカ属Hyssop (Hyssopus)) は、地中海の東から中央アジアまで植生する半樹木である。

ヒソップ
Hyssopus officinalis.jpg
ヒソップ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnolophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: ヤナギハッカ属 Hyssopus
学名
Hyssopus L.
英名
Hyssop
19世紀 H. officinalis

特徴編集

真っ直ぐに伸びた幹は60cmぐらいの高さになり、良い香りがする。は細い長方形で2-5cmの長さである。夏の間には枝の先端にピンクか青い花が咲く。

分類編集

10-12の種があるが、最も有名な種はヤナギハッカHyssopus officinalis)で、地中海などで栽培されている。

この属はリンネの『植物の種』(1753年) でのヤナギハッカ等3種の記載[1]をもって近代植物学上有効とされた属である。

歴史編集

聖書に登場するが[2][3]、イスラエル周辺には自生しないことから聖書のヒソプではないと考えられている。中世においては、スープ、ピクルス、ミートパイなどに、苦味を添えることを目的に使用された[4]

日本に伝えられたのは明治末期だが、最近まで普及しなかった[5]

利用編集

肉や魚の臭み消し、料理の彩りや香りづけ、また多くのリキュールに材料の一つとして使用されている[4][5]

バンクスの本草書には、ヒソップは口内のあらゆる病気を治療し、人間の体内の寄生虫を駆除すると記述されている[4]

脚注編集

  1. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 569. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358590 
  2. ^ 旧約聖書 レビ記 14:6 列王紀上 4:33
  3. ^ 新約聖書 ヨハネによる福音書 19:29
  4. ^ a b c 西洋中世ハーブ事典・70頁
  5. ^ a b 永岡治 著『クレオパトラも愛したハーブの物語 魅惑の香草と人間の5000年』 PHP研究所 1988年 p188

参考文献編集

  • マーガレット・B・フリーマン著、遠山茂樹訳「西洋中世ハーブ事典」(八坂書房) ISBN 978-4-89694-925-4

関連項目編集

外部リンク編集