ヒノヒカリ
稲の品種
ヒノヒカリ | |
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ヒノヒカリの玄米 | |
属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 |
コシヒカリ(越南17号) 黄金晴(愛知40号) |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
開発 | 1989年・宮崎県総合農業試験場 |
ヒノヒカリ(南海102号)は、コシヒカリ(越南17号)と黄金晴(愛知40号)の交配によって生まれた水稲ウルチ米である。宮崎県総合農業試験場(農林水産省指定試験地)で育成された。1989年に水稲農林299号「ヒノヒカリ」として命名登録され、翌1990年に種苗法による品種登録がなされた[1]。名前の由来は、西日本(九州)を現す「日」(太陽)と、その飯米が光り輝くさまから。
多くの府県で奨励品種に指定されており、九州を中心に中国・四国地方や近畿地方など西日本で広く栽培されている[2]。
財団法人穀物検定協会が毎年行う米食味ランキングにおいて、2001年(平成13年)度に熊本県城北産(菊池米)がヒノヒカリでは初めて最高の特Aにランクされた。その後もヒノヒカリの産地銘柄が特Aにランクされる例があり[3]、特に、2011年には奈良県産ヒノヒカリが特A中の全国トップ3にランキングされている[4]。
品種特性
編集詳細は、特性一覧[5]を参照のこと。
早晩性は、中性に属する。いもち病、白葉枯病にやや弱く、耐倒伏性がやや弱い。穂発芽性は「難」。ヒノヒカリの収穫適期は、出穂後45日目が標準である。天候やほ場の条件にも左右されるので、籾の約90パーセントが黄変した頃を収穫適期の判断の目安とする。
コシヒカリよりやや小粒。食味は極良であり、上の中に区分される。
生育特性
編集奈良県産ヒノヒカリ(普通期栽培)の一例(目安)を示す。
- 播種日…5月3日
- 移植日…6月10日
- 出穂期…8月28日
- 成熟期…10月13日
岡山県産ヒノヒカリの場合の一例を示す。
- 播種日…5月15日
- 田植日(移植日)…6月3日
- 出穂期…8月22日
- 登熟期…9月2日〜10月5日
注)登熟期の開始日は、出穂期+10日目の日としている。
テレビ番組
編集- 日経スペシャル ガイアの夜明け まずいコメはもういらない! 〜変わり始めたニッポンの農家〜(2003年11月18日、テレビ東京)[6]。- ヒノヒカリの「極低タンパク米」について取材。
脚注
編集- ^ 農業・食品産業技術総合研究機構 - 品種情報:南海102号(ヒノヒカリ)
- ^ 公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構 情報部
- ^ 山形県米の図書館(山形県農林水産部生産流通課) - <その他>(1)米の食味ランキング「特A」銘柄の推移
- ^ 「特A評価を受けた主な昨年(2011年)産のコメ」「うまいコメ、列島激戦 北海道・九州産からトップ3」 『朝日新聞デジタル』(インターネットアーカイブ) 2012年11月12日4時26分配信。
- ^ 農業・食品産業技術総合研究機構 - 特性一覧表
- ^ まずいコメはもういらない! 〜変わり始めたニッポンの農家〜 - テレビ東京 2003年11月18日