ビーチラグビー
この記事はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点から説明されていない可能性があります。 (2021年10月) |
ビーチラグビーは、球技の一種であり、砂浜で行われるビーチスポーツの一つである。
1990年、明治大学ラグビー部OB若狭平和(現:国際ビーチラグビー協会 (IBRA) 副会長)が日本発祥のビーチスポーツとして生んだ競技である。また、IBRAではスポーツだけでなく「環境美化」・「海浜美化運動」も併せて行っている。
2013年4月には、名称をビーチフットボールから「ビーチラグビー」に変更した[1]。
概要編集
タッチラグビーとアメリカンフットボールを足して2で割ったような、浜辺で行うスポーツで、タックルなどの体の接触がなく安全に楽しめ、かつスピーディなスポーツで老若男女が楽しめる。
各チーム5人ずつに分かれ、楕円球を用いて、前後半7分間ずつのゲームを行う。相手ディフェンスによるタッチを交わしながら、相手陣のゴールゾーンまでボールを運んだら、「タッチイン」といって得点となる。
国際ビーチラグビー協会(現:IBRA)では、神奈川県平塚市を中心に、4月から9月末まで講習会や大会を行っている。
6月から7月にかけて、東海(静岡県)・白浜(和歌山県)・中部(福井県)・関西(大阪府)・九州(福岡県)・関東(神奈川県)と全国各地でトーナメント制の大会が開かれ、総勢数百チームが参加。7月末には、各大会の優勝チームなどが参加するB-1PREMIUM全国大会が開かれ、その年の日本一であるチャンピオンチームが決まる。他、レディス大会、キッズ大会、OVER35(35歳以上のチーム)や8月に行われるリベンジ新潟大会などがある。
2009年に新潟県で行われた「トキめき新潟国体」のデモンストレーション競技として、このビーチラグビーが選出された。また、2015年に和歌山県で行われた「紀の国わかやま国体」のデモンストレーション競技にも選出された。
ルール編集
- 用具
- ビーチラグビー専用の楕円球を用いる。ラグビーボールよりもやや小さい。
- プレーヤー
- 各チーム10人以内が試合に出場できる。そのうち5人以内が同時に競技ゾーンへ入ることが出来る。
- プレーが途切れる時に、他のプレーヤーと交代することが出来る。
- セットプレー
- 正しい位置から攻撃側プレーヤー1人(スナッパー)が両足の間からボールを後ろに投げる事によって、後方にいるプレーヤー(レシーバー)にボールを渡す事によってゲームが開始される。
- 攻撃
- 攻撃側は5回の攻撃権をもつ。ラグビーと同様に後方へパスを回しながら、相手ゴールへ前進して攻撃する。
タッチされる事で1回の攻撃権を失い、5回の攻撃権が消滅した時点で攻撃権は相手チームに移る。
5回の攻撃権を持つ間に1回だけ前へ投げることが出来る。(フロントパス)
ボールを落としたり(ノックオン)、フロントパス以外で前へパスする(スローフォワード)などの反則をした場合にも、攻撃権が相手チームに移る。
次の行為などが反則となる。
- ボールを転がして渡したり、途中で地面に落ちて渡す。
- ノックオンが適用され(ラグビーのノックオンとは要件が異なる)、ボールが地面に接した地点で攻守交代
- ボールを手渡しする
- ノットリリースの反則となりその地点で攻守交代
- スナッパーの両足が地面についていない状態でボールを後方へ出す。
- フットアップの反則、その地点で攻守交代
- レシーバーが捕球した場所がスナッパーの後方直線上でない
- ノットストレートの反則、その地点で攻守交代
- レシーバーが捕球したときスナッパーとの距離が後方直線上に1m以上離れていない
- ノット1m (ワンメーター) =セットプレーの地点で攻守交代
- スナッパーのダミーパス(投げると見せかけて投げない)
- ダミーパスの反則、その地点で攻守交代
- セット時から5秒以上経過してもセットプレーを行わない
- タイムオーバーの反則、その場で攻守交代
- 得点
- タッチインが成立すれば+3点を得る。
直後に、得点側3人対失点側2人でエキストラポイントが行われる。攻撃側のエキストラポイントが成立すれば、更に+1点を得る。
脚注編集
- ^ “ビーチラグビー協会/BeachRugby”. ビーチラグビー協会. 2017年1月16日閲覧。