ピア・フラウスPia Fraus)は、エストニアのロックバンド。

シューゲイザー的なフィードバック・ノイズを用いつつ、混声のボーカルとギターの爽やかなサウンドが特徴。

来歴 編集

1997年に、エストニアの首都タリンの美術学校で知り合ったレイ・フクス(Rein Fuks)とトニス・ケンクマー (Tõnis Kenkmaa)を中心として、レイヨ・テーガペル (Reijo Tagapere)とヨセプ・ヴォルク (Joosep Volk)を加えた4人によって結成される。後にクリスタル・ロイド (Kristel Loide)とカート・オイェビー(Kärt Ojavee)の2人がメンバーに加わり、1998年にテーガペルがバン 名をピア・フラウスとする。1999年、最初のスタジオ録音曲「Blå」をレコーディングする。

2000年に学校を卒業後、「Moon Like a Pearl」をレコーディングし、この曲が注目されたことでアルバムのレコーディングを勧められ、2001年に自主制作アルバム『Wonder What It's Like』をリリース。このアルバムをデモとして世界各地のレーベルに送ったことがきっかけで、アメリカのClairecordsと契約する。

2002年にセカンド・アルバム『イン・ソラリウム (In Solarium)』をアメリカ、ドイツ、ブラジルでリリースする。また、2004年にヴィニール・ジャンキー・レコーディングス (Vinyl Junkie Recordings)より日本盤もリリースされる。2002年、結婚してエピリク (Epilk)と改名したロイドが脱退、代わりにイヴ・コンプ (Eve Komp)が加入する。また、2003年にヴォルクが脱退し、Margus Voolpriitが加入する。同年に『Plastilina EP』を750枚限定でリリース。

2004年に自主制作で『Mooie Island EP』を、自身のレーベルSeksoundより500枚限定でリリースする。2005年に日本独自企画盤として、『Plastilina EP』と『Mooie Island EP』の曲にリミックスと未発表曲を追加した編集盤『セイリング・オン・ア・グレープフルーツ・レイク (Sailing on a Grapefruit Lake)』が3000枚限定でリリースされる。

2006年にアルバム『ネイチャー・ハート・ソフトウェア (Nature Heart Software)』をリリースする。2008年にはティーンエイジ・ファンクラブのノーマン・ブレイクをプロデューサに迎えたアルバム『アフター・サマー (After Summer)』がリリースされている。

メンバー 編集

  • イヴ・コンプ (Eve Komp) - ボーカル
  • カート・オイェビー (Kärt Ojavee) - キーボード、ボーカル
  • レイ・フクス (Rein Fuks) - ギター、ボーカル
  • トニス・ケンクマー (Tõnis Kenkmaa) - ギター
  • レイヨ・テーガペル (Reijo Tagapere) - ベース
  • Margus Voolpriit - ドラム

旧メンバー 編集

  • ヨセプ・ヴォルク (Joosep Volk) - ドラム
  • クリスタル・エピリク (Kristel Eplik) - ボーカル

ディスコグラフィ 編集

アルバム 編集

  • Wonder What It's Like (2001年)
  • 『イン・ソラリウム』 - In Solarium (2002年)
  • 『ネイチャー・ハート・ソフトウェア』 - Nature Heart Software (2006年)
  • 『アフター・サマー』 - After Summer (2008年)
  • 『フィールド・セレモニー』 - Field Ceremony (2017年)
  • 『エンプティ・パークス』 - Empty Parks (2020年)
  • 『イブニング・カラーズ』 - Evening Colours (2023年)

EP 編集

  • Plastilina EP (2003年)
  • Mooie Island EP (2004年)
  • Chromatic Nights rmx EP (2005年)

コンピレーション・アルバム 編集

  • 『セイリング・オン・ア・グレイプフルーツ・レイク』 - Sailing on a Grapefruit Lake (2005年)

スプリットEP 編集

リミックス・アルバム 編集

  • Ten Remixes of Yenissey (2008年)

参考文献 編集

外部リンク 編集