ピンク地底人3号
日本の劇作家、演出家
ピンク地底人3号(ぴんくちていじんさんごう、1982年[1] - )は、日本の劇作家、演出家。京都府出身。同志社大学文学部文化学科美学芸術学専攻卒業[2][3]。
ピンク地底人3号 | |
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誕生 |
1982年(41 - 42歳) 日本・京都府 |
職業 | 劇作家、演出家 |
言語 | 日本語 |
最終学歴 |
同志社大学 文学部 文化学科 美学芸術学専攻 卒業 |
代表作 |
『わたしのヒーロー』(2018) 『鎖骨に天使が眠っている』(2019年) 『カンザキ』(2020年) 『華指1832』(2021年) |
主な受賞歴 |
第6回 せんだい短編戯曲賞 大賞 第24回 日本劇作家協会新人戯曲賞 第27回 OMS戯曲賞佳作 |
活動期間 | 2006年 - |
ぴんくちていじん さんごう ピンク地底人3号 | |
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ジャンル | 舞台 |
所属劇団 | ピンク地底人、ももちの世界 |
公式サイト | ももちの世界 |
来歴
編集- 2005年、同志社大学の演劇集団Q[4]に入団する[5]。
- 2006年、劇団 ピンク地底人を結成、旗揚げ公演『あと十秒で』を行う[5]。
- 2010年、第11回AAF戯曲賞で、作『その指で』が最終候補作品となる[6]。
- 2014年、ピンク地底人の活動を一時休止してニューヨークに旅立つ[7][8]。
- 2015年、桃地 patric 伸弥の作品を上演する団体 ももちの世界を結成する[9][10]。
- 2017年、第23回日本劇作家協会新人戯曲賞で、『黒いらくだ』が最終候補作品となる[11]。
- 2018年、『わたしのヒーロー』で第6回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞する。
- 2019年、『鎖骨に天使が眠っている』で第24回劇作家協会新人戯曲賞を受賞する。
演劇集団Qに在籍時は、音響・衣装・俳優(旧芸名:林家蔵之介)として活動する[12]。 ピンク地底人の長男/リーダーになってからは脚本家・演出家として、前衛的な作品を発表し続ける。2015年には別劇団[ももちの世界]を結成、元 納棺師という経験を生かし、生死について描く会話劇を主に描いている[8]。2021年には手話劇『華指1832』が第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品に選出される。
受賞歴
編集参加・出演作品
編集舞台
編集ピンク地底人 公演 [22]
# | タイトル | 年 | 会場 | |
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1 | あと十秒で | 2006年 | 同志社大学クローバーホール | |
2 | lolita kills me | 2007年 | 人間座スタジオ | |
3 | SALLY SINAMON | 2008年 | 京都市東山青少年活動センター | 出演あり |
4 | サイケデリック妊婦症 | 人間座スタジオ | ||
5 | EX.人間 | 2009年 | ロクソドンタブラック | |
6 | FLOWER OF ROMANCE | 2010年 | アトリエ劇研 | |
7 | その指で | 京都市東山青少年活動センター | 出演あり | |
8 | ある光 | 2011年 | 應典院 本堂ホール | |
9 | マリコのために | 京都市東山青少年活動センター | ||
番外公演「君がいなくても」 | 2012年 | アトリエ劇研 京都KAIKA |
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10 | 明日を落としても [23] | 花まる学習会王子小劇場 in→dependent theatre 2nd |
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11 | 散歩する侵略者 | 2013年 | アトリエ劇研 | 演出のみ |
12 | ココロに花を | 花まる学習会王子小劇場 西鉄ホール |
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13 | 家電の王子さま | 大阪市立芸術創造館 | 声の出演あり | |
Quiet.Quiet 合同公演 「暗闇から手を伸ばせ!」 |
2014年 | CAFE CUBE(細見美術館内) | ||
番外公演「二本立て」 | 2015年 | WRIGHT商會 | 地蔵・音響・衣装のみ | |
14 | 光について | アトリエ劇研 | ||
15 | 土葬ツアー | 壱坪シアタースワン ライト商會 Chika ギャラリースペース104A号室 |
ももちの世界 公演 [24]
# | タイトル | 年 | 会場 | |
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1 | #1『NYの天使→』 | 2015年 | 大阪市立芸術創造館 | 演出のみ(脚本:桃地Patric伸弥) |
2 | #2『黒いらくだ 』[25] | 2017年 | in→dependent theatre 1st | |
3 | #3『鎖骨に天使が眠っている』 [26] | 2018年 | ||
4 | #4『カンザキ』 [27][28][29] | 2019年 | ||
5 | #5『ハルカのすべて』 | 2020年 | 神戸アートビレッジセンター(現・新開地アートひろば) | KAVC FLAG COMPANY2019参加作品 |
6 | オンラインの旅#6『サバクウミ』 | 2021年 | オンライン配信 | |
7 | #7『華指1832』 | 2021年 | in→dependent theatre 2nd | |
8 | リーディング公演『黒いらくだ』 | 2021年 | こまばアゴラ劇場(2024年閉館) | |
9 | #8『あと9秒で』 | 2022年 | in→dependent theatre 2nd | |
10 | #9『皇帝X』 | 2023年 | in→dependent theatre 2nd | |
11 | #10『日曜日のクジラ』 | 2024年 | 雑遊 |
- その他
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- マレビトの会『血の婚礼』(2008年、アトリエ劇研)
- 劇団HOMURA『明日を落としちまったキキへ。』(2008年、京都大学西部講堂)脚本のみ
- 森林浴『メガネ公演』(2014年、阿倍野長屋)演出のみ
- KAIKA劇団 会華*開可『眠らないオブツダン』(2015年、京都KAIKA)演出のみ
- リーディングフェスタ2017『黒いらくだ』(2017年、座・高円寺2)脚本のみ
- 一般社団法人日本劇作家協会主催 劇作家大会2019上田大会「鎖骨に天使が眠っている」リーディング公演(2019年8月、長野県上田市 犀の角)
- KAVCプロデュース公演 手話裁判劇『テロ』[31](2022年10月、神戸市 神戸アートビレッジセンター)
- 青年座第249回『燐光のイルカたち』(2022年9月、東京都 ザ・ポケット)脚本のみ
- 東宝株式会社『町田くんの世界』(2024年3月、東京都 シアタークリエ 4月、大阪市 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)脚本のみ
ラジオ
編集- ラヴィーナ&メゾン STORY FOR TWO(1996年 - 2019年、Kiss FM KOBE)脚本・演出としても参加[30]
関連書籍
編集- 劇作家協会『優秀新人戯曲集2018』(2017年、ブロンズ新社)ISBN 978-4893096456 -「黒いらくだ」収録
- 劇作家協会『優秀新人戯曲集2019』(2019年、ブロンズ新社)ISBN 978-4893096548 -「鎖骨に天使が眠っている」収録
- 過去公演の脚本 ももちの闇市で販売中
脚注
編集注釈
編集- ^ 表記のない作品については、脚本(作)・演出を行う。
出典
編集- ^ “「第27回OMS戯曲賞」大賞の山本正典×佳作のピンク地底人3号の特別対談~「10年続ければ何かになれるということを、僕らが証明できたと思います」”. SPICE. 株式会社イープラス. 2022年4月11日閲覧。
- ^ “ピンク地底人3号 出演者 日本劇作家大会2019 上田大会”. 日本劇作家協会. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “劇作家の悩みは劇作家に聞け! 第一回『関西劇作相談所』開催”. SPICE (イープラス). (2019年1月27日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “劇団紹介”. 演劇集団Q. 2019年9月27日閲覧。
- ^ a b “ピンク地底人3号演劇年表”. 劇団衛星. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “第11回AAF戯曲賞”. 演劇ニュース (シアターリーグ moon-light). (2011年10月18日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ピンク地底人からの御挨拶”. ピンク地底人 (2014年1月26日). 2019年9月27日閲覧。
- ^ a b ピンク地底人3号(インタビュー)「「怖いもの見たさで観に来て、笑ってもらえれば」 注目の劇作・演出家、ピンク地底人3号が主宰する「ももちの世界」 新作『カンザキ』は自身の体験をベースに描く“黒い悲喜劇”- インタビュー&レポート」『ぴあ関西版WEB』、ぴあ、2019年6月28日 。2019年9月27日閲覧。
- ^ “ももちの世界 - about”. ももちの世界. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ももちの世界 劇団情報”. CoRich舞台芸術!. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “第23回劇作家協会新人戯曲賞、最終候補の5作品が選出”. ステージナタリー (ナターシャ). (2017年10月12日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ ピンク地底人3号『ピンク地底人3号さん (ピンク地底人) にインタビュー』(インタビュー)、京都の演劇人にインタビュー+ギャラリー 頭を下げれば大丈夫 。2019年9月27日閲覧。
- ^ “佐藤佐吉演劇祭2012 スポンサー賞”. 王子小劇場 (2012年9月25日). 2019年9月27日閲覧。
- ^ “せんだい短編戯曲賞”. 仙台市. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “第6回せんだい短編戯曲賞、大賞作品はピンク地底人3号「わたしのヒーロー」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2018年11月2日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “第24回劇作家協会新人戯曲賞選考経過”. 日本劇作家協会. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “第24回劇作家協会新人戯曲賞はピンク地底人3号「鎖骨に天使が眠っている」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2019年1月26日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定 - 白水社”. www.hakusuisha.co.jp. 2022年1月31日閲覧。
- ^ https://k-engeki.net/grand_prix/category/award_2023
- ^ “ピンク地底人3号 公演情報 検索結果”. CoRich舞台芸術!. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ピンク地底人3(全角数字)号 公演情報 検索結果”. CoRich舞台芸術!. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ピンク地底人 公演情報”. ピンク地底人. 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ピンク地底人「明日を落としても」”. ワンダーランド wonderland (2012年8月20日). 2019年9月27日閲覧。
- ^ “関西から新しい潮流を、KAVCの“FLAG COMPANY”7団体が意気込み語る”. ステージナタリー (ナターシャ). (2019年3月1日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ピンク地底人3号のアザーユニット・ももちの世界、団地が舞台の「黒いらくだ」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2017年6月24日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ももちの世界「鎖骨に天使が眠っている」は“愛と暴力の青春群像劇””. ステージナタリー (ナターシャ). (2018年4月18日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “思いのずれが生む悲喜劇「カンザキ」 劇作家・演出家のピンク地底人3号”. 兵庫おでかけプラス (神戸新聞). (2019年7月12日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ももちの世界「カンザキ」ピンク地底人3号が新作”. 毎日新聞 (2019年7月18日). 2019年9月27日閲覧。
- ^ ““神なき世界で右往左往する人々の生き様”紡ぐ、ももちの世界「カンザキ」開幕”. ステージナタリー (ナターシャ). (2019年9月19日) 2019年9月27日閲覧。
- ^ “ラヴィーナ&メゾン STORY FOR TWO”. Kiss FM KOBE. 2019年9月27日閲覧。
外部リンク
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