フォルテ (競走馬)

アメリカ合衆国の競走馬

フォルテForte、2020年2月3日 - )は、アメリカ合衆国競走馬。主な勝ち鞍は2022年ホープフルステークスブリーダーズフューチュリティブリーダーズカップジュベナイル2023年フロリダダービー

フォルテ
欧字表記 Forte
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2020年2月3日
Violence
Queen Caroline
母の父 Blame
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 South Gate Farm
馬主 Repole Stable & St. Elias Stable
調教師 Todd A. Pletcher
競走成績
生涯成績 10戦7勝
獲得賞金 3,029,830USドル
WBRR M118 / 2023年[1]
勝ち鞍
G1 ホープフルS 2022年
G1 ブリーダーズフューチュリティ 2022年
G1 BCジュベナイル 2022年
G1 フロリダダービー 2023年
G2 ファウンテンオブユースS 2023年
G2 ジムダンディS 2023年
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経歴

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2022年(2歳時)

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5月27日ベルモントパーク競馬場の一般戦(ダート5ハロン)でデビュー勝ちを収める。2戦目のG3サンフォードステークスでは4着に終わる。

G1初挑戦となった9月5日のホープフルステークスでは道中後方2番手で追走し、3コーナーでインコースから脚を伸ばすと最後の直線で逃げていたガルフポートに3馬身差をつけG1競走初制覇を果たした[2]

続く10月8日のブリーダーズフューチュリティステークスでは中団追走から3コーナーで一気にまくると、直線では逃げ粘るロギンスとの競り合いをクビ差制してG1競走2連勝となった[3]

11月4日に行われたブリーダーズカップ・ジュヴェナイルでは道中4・5番手追走から4コーナーで進出を開始すると、内ラチ沿いで粘るケイヴロックを並ぶ間もなくかわし後続に1馬身半差をつけG1競走3連勝となった[4]。また、この年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬のタイトルも受賞した。

2023年(3歳時)

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3月4日のG2ファウンテンオブユースステークスでは中団追走からまくり気味に先頭に立つと最後はロケットキャンに4馬身半差をつけ快勝[5]。4月1日のフロリダダービーでは道中後方追走から3コーナーで進出を開始し、背後でマークしていたメイジに一旦は交わされるもゴール前でメイジを1馬身差で差し切ってG1競走4勝目を挙げた[6]。この後、ケンタッキーダービーに出走を予定していたがレース当日に右前脚の打撲で出走を回避。仕切り直しの一戦となった6月10日のベルモントステークスでは好位追走から最後の直線で追い上げてくるもアルカンジェロの2着に敗退[7]。7月29日のG2ジムダンディステークスでは道中3番手でレースを進めると、最後の直線では逃げ粘るサウジクラウンとの競り合いを僅差で制した[8]。8月26日のトラヴァーズステークスでは後方追走も直線で伸び切れず4着に終わった[9]。この後、ブリーダーズカップ・クラシックに出走を予定していたが、調整の遅れを理由に10月19日に現役を引退して2024年よりスペンドスリフトファームで種牡馬入りすることになった[10]。12月4日、前年のホープフルステークスのレース後の薬物検査で陽性反応を示した問題でニューヨーク州賭博委員会は聴聞官の勧告を受けて失格となるも[11]、ニューヨーク州および地方自治体の措置または不作為に対するプレッチャー調教師の控訴申し立てを受けて、12月21日にニューヨーク州最高裁判所により処分の一時差し止め命令を出した[12]

血統表

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フォルテ血統 (血統表の出典)
父系 サドラーズウェルズ系

Violence
2010 黒鹿毛
父の父
Medaglia d'Oro
1999 黒鹿毛
El Prado Sadler's Wells
Lady Capulet
Cappucino Bay Bailjumper
Dubbed In
父の母
Violent Beauty
2003 黒鹿毛
Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Storming Beauty Storm Cat
Sky Beauty

Queen Caroline
2013 黒鹿毛
Blame
2006 鹿毛
Arch Kris S.
Aurora
Liable Seeking The Gold
Bound
母の母
Queen Plaza
2002 黒鹿毛
Forestry Storm Cat
Shared Interest
Kew Garden Seattle Slew
Jeano
母系(F-No.) 1号族(FN:1-x)
5代内の近親交配 Storm Cat 4×4、Mr. Prospector 4×5


出典

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  1. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月25日閲覧。
  2. ^ 米2歳G1ホープフルS、オルティスJr.の好騎乗でフォルテが快勝”. JRA-VAN ver.World (2022年9月6日). 2022年10月12日閲覧。
  3. ^ 米2歳G1ブリーダーズフューチュリティ、フォルテが競り勝ってG1連勝”. JRA-VAN ver.World (2022年10月10日). 2022年10月12日閲覧。
  4. ^ フォルテがG1レース3連勝、BCジュベナイルで無敗馬ケイヴロックを撃破JRA-VAN ver.World、2022年11月5日配信・閲覧
  5. ^ 米2歳王者フォルテ、3歳初戦のG2ファウンテンオブユースSを楽勝JRA-VAN ver.World、2023年3月6日配信・閲覧
  6. ^ 2歳王者フォルテ、米G1フロリダダービーを圧巻の逆転勝ちでKYダービーへ大きく前進JRA-VAN ver.World、2023年4月2日配信・閲覧
  7. ^ アルカンジェロが米G1ベルモントSを快勝、アントヌッチ師は初の女性三冠戦トレーナーにJRA-VAN ver.World、2023年6月11日配信・閲覧
  8. ^ 2歳王者フォルテが勝負根性を発揮、米G2ジムダンディSでハナ差の接戦制すJRA-VAN ver.World、2023年7月30日配信・閲覧
  9. ^ 有力3歳馬そろい踏みの米G1トラヴァーズS、アルカンジェロが完勝で世代最強をアピールJRA-VAN ver.World、2023年8月27日配信・閲覧
  10. ^ 昨年の米2歳王者フォルテが引退、目標のBCクラシックに間に合わず決断JRA-VAN ver.World、2023年10月20日配信・閲覧
  11. ^ 薬物検査で陽性反応のフォルテ、ホープフルSの失格が確定JRA-VAN ver.World、2023年12月6日配信・閲覧
  12. ^ フォルテの失格裁定が再保留に、NY州最高裁判所が一時差し止め命令JRA-VAN ver.World、2023年12月22日配信・閲覧

外部リンク

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