水色標準液(すいしょくひょうじゅんえき)とは、湖面などの水面の色を計る際に用いる指標液。液体が、色番号順になっているため、一般に用いる際は水色計(すいしょくけい)とも呼ばれる。昼間、垂直方向に見た水面を水色と言い、湖沼河川などを、比色測定する。

フォーレル水色標準液 編集

:Forel's color standards, Forel's color scale)1888年F・A・フォーレルによって考案された。硫酸銅アンモニアを調合した溶液の藍色液(第1液)と、クロム酸カリウム溶液の黄色液(第2液)をそれぞれ異なる割合で混合し、アンプルに封入した物。混合率により1番から11番の水色番号からなる。1番はもっとも青く、番号が増すに従い黄色に変位していく。色別にセットとなっているためフォーレル水色計フォーレルの水色計とも呼ばれる。

ウーレ水色標準液 編集

(英:Ule's color standards, Ule's color scale)1892年にE・ウーレによって考案された。主に内湾の測定に用いる。

フォーレル水色標準液の水色番号11番(第1液65%、第2液65%)にさらに第3液を加える。

第3液はアンモニア水蒸留水硫酸第1コバルト液を混合し褐色の液体となる。

第3液は塩化白金酸カリウム塩化コバルトの溶液を用いることもある。

フォーレル水色標準液の水色番号11番に第3液をそれぞれ異なる割合で混合し、フォーレルの水色計と同様にアンプルに封入したもの。フォーレルの水色計に引き続き11番から21番の水色番号からなり、番号が増すに従い褐色に変位していく。色別にセットとなっているためウーレの水色計とも呼ばれる。

測定方法 編集

現地にて、太陽を背にした日陰の場所で、水色計を水に沈めて行う。水面を覗き見て水色を比較し、最も近いアンプルの色の番号を「フォーレルの6番」などというように読み取り、記録する。

参考文献 編集

外部リンク 編集