フレグレイ平野
フレグレイ平野(フレグレイへいや、伊: Campi Flegrei カンピ・フレグレイ)とは、イタリアのナポリ西方8kmに広がる、多数の火砕丘を含む長さ13kmにおよぶカルデラである。カルデラ内にはポッツォリなどの都市が発展しており約50万人が暮らしているが、再び大規模噴火を起こす可能性が警告されている超巨大火山(en:supervolcano)である[1]。
フレグレイ平野 伊: Campi Flegrei 英: Phlegraean Fields | |
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標高 | 458 m |
所在地 | イタリア カンパニア州 |
位置 | 北緯40度49分37秒 東経14度08分20秒 / 北緯40.827度 東経14.139度座標: 北緯40度49分37秒 東経14度08分20秒 / 北緯40.827度 東経14.139度 |
山系 | カンパニア火山弧 |
種類 | カルデラ |
プロジェクト 山 |
地名はギリシャ語 φλέγω phlégō flègo から来ており、「燃え盛る平野」を意味する。英語では Phlegraean Fields と呼ばれる。
火山活動史
編集火山活動のみられる地点としては、ソルファタラ火口などが存在する。他にも多数の噴火口があったが、そのほとんどは水没した。このカルデラは2度の大きな噴火によって形成されたと考えられている。まず、40,000年ほど前に最初の噴火が起きた (Campanian Ignimbrite eruption) 。そしておよそ12,000年前に比較的小規模な噴火を起こし、ポッツォリを中心とする一回り小さいカルデラ盆地が形成された(この2度目の噴火は、一帯に特徴的な黄色い岩石から、ネオポリタン・イエロー・タフと呼ばれている)。
1538年には8日間にわたって噴火し、モンテ・ヌオーヴォスコリア丘を形成した。「新しい山」を意味する山名である。
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地形図。多数のクレーターが見られナポリは右の海岸に
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ソルファタラ火口の噴気活動(2003年)
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モンテ・ヌオーヴォ スコリア丘
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Phlegraean Fields(ナポリ)
脚注
編集- ^ 超巨大火山に噴火の兆候、イタリア国立地球物理学研究所が発表ナショナル ジオグラフィック(2016年12月28日)2018年2月17日閲覧
外部リンク
編集- Campi Flegrei - スミソニアン博物館 世界火山プログラム
- A structural scheme for the Campanian plain - Roma Tre University, Roberto Scandone