ブレイカー〜戦慄の掟

アクセプトのアルバム

ブレイカー〜戦慄の掟』(原題:Breaker)は、ドイツヘヴィメタルバンドアクセプト1981年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

ブレイカー〜戦慄の掟
アクセプトスタジオ・アルバム
リリース
録音 1980年12月 - 1981年1月 ヴィルスター デルタ・スタジオ[1]
ジャンル ヘヴィメタルパワーメタル
時間
レーベル ドイツの旗ブレイン・レコード英語版
アメリカ合衆国の旗パスポート・レコード英語版
プロデュース Dirk Steffens
専門評論家によるレビュー
アクセプト アルバム 年表
アイム・ア・レベル
(1980年)
ブレイカー〜戦慄の掟
(1981年)
レストレス・アンド・ワイルド
(1982年)
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背景 編集

「悪魔の呻き」(原題:Son of a Bitch)は、バンドと親交があったドン・ドッケンのガールフレンドから教わった汚い英語を取り入れた曲である[2]。アコースティック・バラードの「ブレイキング・アップ・アゲイン」ではピーター・バルテスがリード・ボーカルを担当した[3]

ヨルグ・フィッシャーは、本作を最後としてバンドを一度脱退した。ウルフ・ホフマンは2002年のインタビューで、フィッシャーの脱退に関して「このアルバムを録音した後か、それとも録音中だったかな。よく覚えていないけど、その辺の時期だったよ」「俺達は他の奴が欲しかった。あいつは十分に貢献していなかった」と語っている[2]。ただし、フィッシャーは1985年のアルバム『メタル・ハート』で復帰を果たした[2]

評価 編集

Eduardo Rivadaviaはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「なおも熱狂的ファン向けの作品であることは否めないとはいえ、バンドはこのアルバムにおいて真の意味で本領を発揮し、言うまでもなく彼らのキャリアを勢いづかせた」と評している[3]。また、Dan DragoはAbout.comの企画「アクセプトの最も優れたアルバム」において本作を4位に挙げ「1981年の『ブレイカー』に収録された最初の3曲は顎を吹っ飛ばす。バンドは以前の作品から、衝撃的と言えるほどの躍進を遂げた」と評している[4]

収録曲 編集

全曲ともウド・ダークシュナイダーウルフ・ホフマン、ヨルグ・フィッシャー、ピーター・バルテスステファン・カウフマンの共作。

  1. スターライト "Starlight" – 3:53
  2. 戦慄の掟 "Breaker" – 3:35
  3. 悪霊の誘惑 "Run If You Can" – 4:49
  4. 背徳の証 "Can't Stand the Night" – 5:23
  5. 悪魔の呻き "Son of a Bitch" – 3:49
  6. 灼熱のロックンロール "Burning" – 5:14
  7. 暗黒の饗宴 "Feelings" – 4:48
  8. ミッドナイト・ハイウェイ "Midnight Highway" – 3:58
  9. ブレイキング・アップ・アゲイン "Breaking Up Again" – 4:39
  10. ダウン・アンド・アウト "Down and Out" – 3:43

カヴァー 編集

1999年にニュークリア・ブラストから発売されたトリビュート・アルバム『A Tribute to Accept Vol. I』には、グレイヴ・ディガーによる「スターライト」、プライマル・フィアによる「戦慄の掟」、ウォッチタワーによる「悪霊の誘惑」、タンカードによる「悪魔の呻き」、メタリウムによる「灼熱のロックンロール」のカヴァーが収録された[5]。また、シックス・フィート・アンダーが2000年に発表したカヴァー・アルバム『Graveyard Classics』には「悪魔の呻き」のカヴァーが収録されている[6]

参加ミュージシャン 編集

脚注 編集

  1. ^ Accept - Breaker (CD, Album) at Discogs
  2. ^ a b c Accept”. METALLIAN. 2017年1月30日閲覧。
  3. ^ a b Rivadavia, Eduardo. “Breaker - Accept”. AllMusic. 2017年1月30日閲覧。
  4. ^ Drago, Dan. “Best Accept Albums”. About.com. 2017年1月30日閲覧。
  5. ^ Various Artists - A Tribute To Accept Vol. I (CD, Album) at Discogs
  6. ^ Graveyard Classics - Six Feet Under | AllMusic