タンカードTANKARD)は、ドイツ出身のスラッシュメタルバンド

タンカード
TANKARD
ドイツ・グレーフェンハイニッヒェン公演(2018年6月)
基本情報
出身地 ドイツの旗 ドイツ
ヘッセン州フランクフルト
ジャンル スラッシュメタル
ジャーマンメタル
活動期間 1982年 - 現在
レーベル ノイズ・レコード
センチュリー・メディア・レコード
AFMレコード
ニュークリア・ブラスト
Reaper Entertainment
公式サイト TANKARD.info
メンバー アンドレアス・ゲレミア (Vo)
アンディ・グッチャー (G)
フランク・トールワース (B)
オラフ・ジゼル (Ds)
旧メンバー 別記参照

同国の「クリエイター」「デストラクション」「ソドム」と同じく、ジャーマン・スラッシュの草創期から活動するベテランのグループ。バンド名から「酔いどれスラッシャー」などの異名を持つ。

概要 編集

クリエイターデストラクションソドムにタンカードを足して“ザ・テュートニックBIG 4”と呼ばれることもある[1]

ビールウイスキーといったアルコールの類をテーマにした歌詞が特徴で、一時期「ドイツの酔っ払い集団」との異名を取っていた。バンド名の意味はビールジョッキ。あるインタビューではビールについて歌うことに関して、「ビールについて歌わないなんて、俺たちじゃないだろ?ビール・ソングのネタが尽きるなんて考えられないし、次のアルバムにも、その次のアルバムにも、ビールの歌が入っているだろう。」と宣言している[1]

年譜 編集

 
創設者ゲッレ&フランク (2018年)
 
ドイツ・ハンブルク公演 (2014年9月)
 
ドイツ・ガルデレーゲン公演 (2017年7月)
  • 1982年、西ドイツ(当時)のフランクフルトにて、同じ学校の同級生だったアンドレアス・ゲレミア(Vo)、アクセル・カッツマン(G)、ベルンハルト・ラプリッチ(G)、フランク・トールワース(B)、オリヴァー・ワーナー(Ds)の5人で結成。
  • 1984年、初のデモテープ「HEAVY METAL VANGUARD」を作成。
  • 1985年、2本目のデモテープ「ALCOHOLIC METAL」を作成。タイトルどおり、後に彼等のトレードマークともいえる、アルコールの類をテーマにした歌詞はこの頃から健在であった。
  • 1986年、ドイツのインディーズ・レーベル、ノイズ・レコードと契約し、同年1st『ZOMBIE ATTACK』をリリース。
  • 1987年、2nd『CHEMICAL INVASION』をリリース。
  • 1988年、3rd『THE MORNING AFTER』をリリース。
  • 1989年、EP「ALIEN」とベストアルバム「HAIR OF THE DOG」をリリース。同年、オリヴァーが脱退し、後任として後にアクセルと共にネメシスで活動するアーヌルフ・タンが加入。
  • 1990年、当時の東ベルリンで行われたライブ・フェスティバルに、クリーター、サバト、コロナーと共に参加。この時のライブの模様は、「Doomsday News III-Thrashing East Live-」としてCD&VHS化される。
同年、4th『THE MEANING OF LIFE』と、前述のライブ音源を単独化したVHS『OPEN ALL NIGHT』をリリース。
  • 1991年、初のライブアルバム『FAT,UGLY & LIVE』をリリース。
  • 1992年、5th『STONE COLD SOBER』をリリース。
  • 1994年、6th『TWO-FACED』とTANKWART名義で『AUFGETANKT』をリリース。
  • 1995年、7th『The Tankard』をリリース。アクセルとアーヌルフが脱退。アーヌルフの後任に、オラフ・ジゼルが加入。その後は、シングルギター編成で活動していくことに。
  • 1996年、TANKWARTとしての2枚目のアルバムとなる『HIMBEERGEIST ZUM FRUHSTUCK』をリリース。
  • 1998年、8th『DISCO DESTROYER』をリリース。同年、アンディが脱退し、後任に元セヴンス・アヴェニューのアンディ・グッチャーが加入。
  • 1999年、初の来日公演を行う。
  • 2000年、現在のラインナップでの初のアルバムとなる9th『KINGS OF BEER』をリリース。
  • 2002年、結成20周年を記念したアルバムでもある、10th『B-DAY』をリリース。
  • 2004年、11th『BEAST OF BOURBON』をリリース。
  • 2005年、初のライブDVDとなる「FAT,UGLY AND STILL (A)LIVE」をリリース。
  • 2006年、12th『THE BEAUTY AND THE BEER』をリリース。
  • 2007年、結成25周年を記念した再録ベスト「BEST CASE SCENARIO:25 YEARS IN BEER」をリリース。
  • 2008年、13th『Thirst』をリリース。
  • 2010年、14th『Vol(l)ume 14』をリリース。
  • 2012年、15th『A Girl Called Cerveza』をリリース。
  • 2014年、16th『R.I.B.』をリリース。15年ぶりの来日公演[2]
  • 2017年、17th『One Foot in the Grave』をリリース[3]
  • 2018年、大阪で開催されたTrue Thrash Fest 2018にて4年ぶりの来日公演。
  • 2022年、18th『Pavlov's Dawgs』をリリース[4]

メンバー 編集

※2023年7月時点

現ラインナップ 編集

  • アンドレアス "ゲッレ" ゲレミア (Andreas "Gerre" Geremia) - ボーカル (1982- )
  • アンディ・グッチャー (Andy Gutjahr) - ギター (1999- )
  • フランク・トールワース (Frank Thorwarth) - ベース (1982- )
  • オラフ・ジゼル (Olaf Zissel) - ドラムス (1994- )

旧メンバー 編集

  • ベルンハルト・ラプリッチ (Bernhard Rapprich) - ギター (1982-1983)
  • アクセル・カッツマン (Axel Katzmann) - ギター (1982-1993)
  • オリヴァー・ワーナー (Oliver Werner) - ドラムス (1982-1989)
  • アンディ・バルガルプロス (Andy Bulgaropulos) - ギター (1983-1999)
  • アーヌルフ・タン (Arnulf Tunn) - ドラムス (1989-1994)

ディスコグラフィー 編集

スタジオアルバム 編集

  • 1986 Zombie Attack
  • 1987 Chemical Invasion
  • 1988 The Morning After
  • 1990 The Meaning of Life
  • 1992 Stone Cold Sober
  • 1994 Two-Faced
  • 1995 The Tankard
  • 1998 Disco Destroyer
  • 2000 Kings of Beer
  • 2002 B-Day
  • 2004 Beast of Bourbon
  • 2006 The Beauty and the Beer
  • 2008 Thirst
  • 2010 Vol(l)ume 14
  • 2012 A Girl Called Cerveza
  • 2014 R.I.B.
  • 2017 One Foot in the Grave
  • 2022 Pavlov's Dawgs

ライブアルバム 編集

  • 1991 Fat, Ugly and Live

コンピレーション 編集

  • 1989 Hair of the Dog
  • 2007 Best Case Scenario: 25 Years in Beers
  • 2018 Hymns for the Drunk

脚注 編集

外部リンク 編集