プログレスM-38

ミールへのプログレス補給船

プログレスM-38(ロシア語: Прогресс М-38)はロシア連邦が1998年にミール宇宙ステーションの補給のために打ち上げた無人宇宙補給機プログレス補給船。シリアル番号は240番だった[1]

プログレスM-38
任務種別ミール の補給
運用者ロシア連邦宇宙局
COSPAR ID1998-015A
SATCAT №25256
任務期間61日23時間40分間
周回数970回
特性
宇宙機種別プログレス-M (11F615A55)
製造者RKKエネルギア
打ち上げ時重量7007 kg
任務開始
打ち上げ日1998年3月14日
ロケットソユーズ-U
打上げ場所バイコヌール 1/5発射台
任務終了
廃棄種別軌道離脱
減衰日1998年5月16日
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
離心率0.004
近点高度193.1km
遠点高度249.2km
傾斜角51.650°
軌道周期88.629分
ミールのドッキング(捕捉)
ドッキング クバント1
ドッキング(捕捉)日 1998年3月17日
分離日 1998年5月15日

搭載貨物 編集

ミールに燃料、酸素混合体、個人保護用品、クルー用品などの貨物2300kgを輸送した。ミールの高度制御用ユニットの遠隔推進システム(выносной двигательной установки、ВДУ、VDU)も輸送した。

合計の貨物重量は2376.6kgであった[2]

運用 編集

1998年3月15日1時45分55秒038(MSKUTC14日22時45分55秒)にバイコヌール宇宙基地1/5発射台から打ち上げられた。

2日の飛行の後、17日3時31分17秒(MSK、UTC0時31分17秒)にミールクバント1にドッキングを行った。ランデブーとドッキングは自動運転で行われた。

1998年5月15日21時43分54秒(MSK、UTC18時43分54秒)にミールから離脱し、その後大気圏に再突入した。

その他 編集

ГФ-28 «Релаксация»と呼ばれる実験を行っている[3]

プログレス打ち上げ前、フェアリングを展開している間に、クルスのアンテナが歪んで取り付けられていることが発見された。電気試験では問題は確認されておらず、装置の接続部を修理するためにはフェアリングに搭載済みのプログレスには行えない電気的試験を再度行うことが要求されたため、非合理とされた。ミールドッキング前の接近飛行は長距離なものの高利得アンテナの範囲で可能であったため、問題が回避できることがわかり、打ち上げ延期には至らずドッキングも成功した[4]

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関連項目 編集