ヘンシュラ(アラビア語:خنشلة)(タマジグト:ⵅⴻⵏⵛⴻⵍⵜ)はアルジェリア北東部のヘンシュラ県の県都。 かつては「マスクラ」と呼ばれていた。 アトラス山脈の中のアウレス山脈英語版の海抜1200mに位置する。 住民はベルベル人チャオウイ人英語版が中心である。 2008年の人口は約11.4万人。

ヘンシュラ

ⵅⴻⵏⵛⴻⵍⵜ / خنشلة
Mairie de Khenchela
Mairie de Khenchela
ヘンシュラの位置
ヘンシュラの位置
ヘンシュラの位置(アルジェリア内)
ヘンシュラ
ヘンシュラ
ヘンシュラの位置
北緯35度25分 東経7度8分 / 北緯35.417度 東経7.133度 / 35.417; 7.133座標: 北緯35度25分 東経7度8分 / 北緯35.417度 東経7.133度 / 35.417; 7.133
アルジェリアの旗 アルジェリア
ヘンシュラ県'
地区 ヘンシュラ地区
政府
 • 県議会 33席
標高
1,200 m
人口
(2008年)
 • 合計 114,472人
等時帯 UTC+01 (中央ヨーロッパ時間)
郵便番号
40000
統計番号 4001

気候 編集

ヘンシュラは涼しい地中海性気候(Csb)で、平均年間降水量は446mmである。 夏は暖かく乾燥し、冬は肌寒く湿潤で、も降る。 アルジェリアで最も寒い都市の1つである。

 
冬のヘンシュラ
ヘンシュラの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 9.0
(48.2)
10.6
(51.1)
13.9
(57)
17.6
(63.7)
21.2
(70.2)
26.6
(79.9)
30.1
(86.2)
29.4
(84.9)
25.7
(78.3)
19.7
(67.5)
14.5
(58.1)
10.2
(50.4)
19.04
(66.29)
平均最低気温 °C°F −0.5
(31.1)
0.4
(32.7)
2.0
(35.6)
4.1
(39.4)
7.0
(44.6)
11.1
(52)
13.1
(55.6)
13.1
(55.6)
11.7
(53.1)
7.8
(46)
4.1
(39.4)
0.7
(33.3)
6.22
(43.2)
降水量 mm (inch) 43
(1.69)
44
(1.73)
63
(2.48)
40
(1.57)
49
(1.93)
25
(0.98)
12
(0.47)
17
(0.67)
32
(1.26)
37
(1.46)
46
(1.81)
38
(1.5)
446
(17.55)
出典:Climate-data.org[1]

歴史 編集

 
カヒナ女王

7世紀、カヒナ女王はムスリムの侵入に何十年も抵抗し、この地に城を建てた。

1850年フランス軍がヘンシュラを占領し、軍政を開始した。

1878年、最初のフランス人が入植し、農場が造られた。 谷の草地では牧畜がおこなわれ、牛乳バターチーズが作られた。

1905年10月、北部と鉄道で結ばれた。

1912年、軍政が終了した。

1954年、人口が1.2万人に達した。

1962年、人口が2.8万人に達した。

1982年、集団墓地からアルジェリア戦争(1954年1962年)で殺害された1200人以上の遺体が見つかった。 これはアルジェリアで最大であった。 アルジェリアの政府と報道陣はこれをフランス軍の行為と主張したが、フランスは否定した。 [2]

1987年、人口が7万人に達した。

2002年、人口が8万7196人に達した。 この人口増加は、アルジェリア戦争でヘンシュラが独立軍の避難所になった為である。 これによって住宅、水、衛生、電気の問題が発生した。

脚注 編集