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ベアトリス・キャメロン

ベアトリス・キャメロン（Beatrice Cameron、1868年 - 1940年7月12日）は、アメリカ合衆国の舞台女優である。リチャード・マンスフィールド一座の看板女優であり、1892年にマンスフィールドと結婚した。1898年に引退した。本名はスーザン・マンスフィールド（旧姓ヘゲマン）。

ベアトリス・キャメロン
Beatrice Cameron
生誕 Susan Hegeman
1868年
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州トロイ
死没 (72歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 コネチカット州ニューロンドン
職業 女優
活動期間 1886年 - 1898年
配偶者
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Portrait of woman wearing a hat
デューク・サンズ社発行の「俳優・女優」シリーズよりベアトリス・キャメロン（N145-7）。1880年代 メトロポリタン美術館蔵

生涯 編集

1868年にトロイニューヨーク州でスーザン・ヘゲマン(Susan Hegeman)として生まれた。

キャメロンの初舞台は、ブロードウェイのマディソン・スクエア劇場で上演されたコーラ・アーカート・ブラウン＝ポッター（英語版）主演の『真夜中の結婚』である。リハーサル中に脇役の一人が体調を崩したため、キャメロンが急遽代役となり、翌日夜の本番までに台詞と振り付けを覚えた[1]。

ロバート・B・マンテル（英語版）劇団の舞台に出演した後、1886年にリチャード・マンスフィールド劇団に入団した。マンスフィールド一座で最初に出演した作品は喜劇『カール王子（英語版）』だった。1887年、ブロードウェイで上演された『ジキル博士とハイド氏（英語版）』にアグネス・キャロウ役で出演し、その後もこの役で各地の公演に主演した[2]。ロンドンでは『レスビア（英語版）』（主演）と『リチャード三世』に初出演した。アメリカに帰国後の1889年12月、ブロードウェイのパーマー劇場におけるヘンリク・イプセンの『人形の家』の初演にノラ役で出演した[3]。キャメロンはマンスフィールド一座で13の作品に出演した[2]。

1892年8月15日にマンスフィールドと結婚した[4]。結婚後もマンスフィールド一座の舞台に立ち上げた。子供の出産を前にした1898年2月12日にシカゴのグランド・オペラ・ハウスで行われた公演を最後に、正式に女優を引退した。引退後は、1900年1月8日にガーデン・シアター（英語版）で行われたジョージ・バーナード・ショーの舞台作品『武器と人（英語版）』のレイナ役で一度だけ舞台に立った[2]。

1898年8月8日に一人息子のジョージ・ギブス・マンスフィールドが生まれた[4]。ジョージは後にファーストネームを父と同じリチャードに改め、両親と同じ俳優への道を進んだ。

1907年8月30日に夫が肝癌で死去した。

アメリカが第一次世界大戦に参戦すると、息子のリチャードはアメリカ陸軍に入隊したが、テキサスで訓練中に髄膜炎にかかり、1918年4月3日に死亡した[5]。

1920年、キャメロンはトルコ・アルメニア戦争で救援活動に従事した。その後、シリアやチェコスロバキアでの救援活動にも参加した。また、女性参政権を支持し、女性投票者連盟（英語版）で活動した[3]。

夫の死後、キャメロンは夫が使っていた舞台衣装をスミソニアン博物館とカーネギー工科大学に寄贈した。1925年に、「リチャード・マンスフィールド・プレイヤーズ」という劇団を結成した。1932年には、マンスフィールドを記念して『武器と人』の再演を行った。

1940年7月12日、冠動脈血栓症によりコネチカット州ニューロンドンの自宅で死去した[3]。

脚注 編集

  1. ^ “Our Gallery of Players: LVII. Miss Beatrice Cameron”. The Illustrated American 11 (128): p. 509. (1892年7月30日). https://books.google.com/books?id=NHRNAAAAYAAJ&pg=PA509 
  2. ^ a b c Winter, William (1910). The Life and Art of Richard Mansfield. 1. New York: Moffat, Yard and Company. pp. 357–360. OCLC 1513656 
  3. ^ a b c “Mrs. Richard Mansfield, 72, Famed Actress, Passes Away; Formerly Active in Relief Work”. The New London Evening Day: p. 6. (1940年7月13日). https://news.google.com/newspapers?id=gKctAAAAIBAJ&sjid=enEFAAAAIBAJ&pg=1071%2C986457 
  4. ^ a b Winter, William (1910). The Life and Art of Richard Mansfield. 1. New York: Moffat, Yard and Company. pp. 154–155. OCLC 1513656 
  5. ^ “Richard Mansfield Dies in Texas Camp”. The New York Times: p. 15. (1918年4月5日). https://www.nytimes.com/1918/04/05/archives/richard-mansfield-dies-in-texas-camp-son-of-the-actor-a-victim-of.html 

外部リンク 編集

 
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