ホタテエラカザリ

寄生性甲殻類の一種

ホタテエラカザリ (Pectenophilus ornatus) は、寄生性カイアシ類の1種。ホタテガイアズマニシキなどの鰓に寄生する[2]

ホタテエラカザリ
ホタテガイの鰓に寄生するホタテエラカザリ
ホタテガイの鰓に寄生するホタテエラカザリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
上綱 : 多甲殻上綱 Multicrustacea
: 六幼生綱 Hexanauplia
亜綱 : カイアシ亜綱 Copepoda
下綱 : 新カイアシ下綱 Neocopepoda
上目 : 後脚上目 Podoplea
: キクロプス目 Cyclopoida
亜目 : エルガシルス亜目 Ergasilida
: ミチリコーラ科 Mytilicolidae
: Pectenophilus
: ホタテエラカザリ P. ornatus
学名
Pectenophilus ornatus
Nagasawa, Bresciani & Lutzen, 1988[1]
和名
ホタテエラカザリ

分布

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冬季の表面水温が5~6℃の、北海道南端から三重県までの太平洋とその隣接海域である。日本近海にのみ生息する。[2]

形態

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雌について

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黄色~橙黄色の体色をしており、体幅は最大で8mmである。平柿形をしており、体側部は花弁のように5葉に分かれる。付属肢を持たない。背面には1個の出産孔を持つ。[3]

雄について

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体幅370~500μmである[3]

生態

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宿主への寄生主体は雌であり、雄は雌の体内に位置する矮雄である[2]

漁業への影響

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雌が口を宿主の血管に連結し吸血するため、多数寄生した場合には宿主は痩せ、肥満度が減少する[2]

参考文献

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  1. ^ WoRMS - World Register of Marine Species - Pectenophilus ornatus Nagasawa, Bresciani & Lutzen, 1988”. www.marinespecies.org. 2021年12月31日閲覧。
  2. ^ a b c d 水産食品の寄生虫検索データベース - ホタテエラカザリ”. fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp. 2021年12月31日閲覧。
  3. ^ a b 外敵一覧 | 地方独立行政法人 青森県産業技術センター”. www.aomori-itc.or.jp. 2021年12月31日閲覧。