ホームページリーダー
ホームページリーダーは、日本IBMの研究員である浅川智恵子により開発されたウェブページを音声で読み上げる世界初の音声ブラウザソフトウェア[1][2]。
開発元 | 日本IBM |
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最新版 | |
対応OS | Microsoft Windows |
サポート状況 | 2012年4月10日に終売 |
種別 | ウェブブラウザ |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | ホームページリーダー(製品情報) |
概要
編集キーボードの数字キーを操作すると音声合成の機能により画面上の文章が次々と読み上げられ、スクリーンを見なくても目当ての情報にたどり着ける。1997年に販売を開始し[3]、1999年に英語版が発売され、世界11か国語の版が発売された。インターネットを利用する視覚障害者の必需品と呼ばれた[4]。従来、基本的な情報を知ることも人に頼まなくてはならなかった視覚障害者が、このソフトウェアを用いてインターネットにアクセスすることによって自分で情報を入手することが可能となった。また、オンラインショッピングで気軽にショッピングを楽しむことができるようになるなど、視覚障害者のQOL向上に多大な貢献をしたソフトウェアと評価されている[5][6]。
最終版のVer3.04(Windows用)は、PDFやAdobe Flashに対応している。また、ウェブページの内容を読み上げる音声ブラウザとしての機能だけでなく、Windows上の画面を読み上げるスクリーンリーダーとしての機能も強化されている。
動向
編集日本IBMは、Windows VistaおよびInternet Explorer 7には対応しないこと、および後続製品がないことを公式発表し、2012年4月10日に営業活動を終了した。Windows 7 には対応していないが、Windows 7 Professional、Enterprise、Ultimateに提供されている「Windows XP Mode」を利用して動作させることが可能である(Windows XP ModeにはInternet Explorer 6も含まれている)。
受賞
編集脚注
編集- ^ プロフェッショナル 仕事の流儀(NHK)2010年1月12日放送より
- ^ “日本科学未来館の新館長にIBMフェローの浅川智恵子氏”. NHKニュース (2020年4月14日). 2020年4月14日閲覧。
- ^ “1人で街を歩ける未来に IBMフェロー浅川智恵子さん”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2022年4月22日). 2022年8月12日閲覧。
- ^ 津田塾大学 - 2015年度「津田梅子賞」浅川千恵子
- ^ 読売新聞朝刊「顔」2003年7月
- ^ “障害者1000万人「誰ひとり取り残さない」全盲の館長が語る日本科学未来館の重要な役割”. テレ朝POST. テレビ朝日 (2022年2月24日). 2022年8月12日閲覧。
- ^ “IBMフェローの浅川智恵子氏、全米発明家殿堂に--視覚障がい者用ウェブ読み上げ技術で”. CNET Japan. CNET Japan (2019年1月16日). 2019年1月28日閲覧。