マイスナー神経叢(マイスナーしんけいそう、英語: Meissner's plexus, ドイツ語: Meissner-Plexus)は、小腸に配分する神経叢のひとつである。粘膜下神経叢ないしマイスネル神経叢ともよぶ。解剖学者ゲオルク・マイスナーde:Georg Meissner)によって発見された。

ウサギのマイスナー神経叢

概要 編集

小腸の神経は、上腸間膜動脈の周囲にある副交感神経神経叢から延展する。ここを出発点として、神経は、輪走筋と縦走筋の間にある、神経線維や神経節が集まってできた筋層間神経叢(アウエルバッハ神経叢)へと延び、ここから神経が小腸の筋層へと分枝している。さらにここから、副次的な神経叢である粘膜下神経叢(すなわちマイスナー神経叢)が延びている。この神経叢は、輪走筋線維を貫いて延びてきた神経の枝で形成される。この神経叢は、小腸の粘膜層の下層に位置する。また、神経節をも含み、ここから神経線維が粘膜筋板や粘膜層へと延びる。粘膜下神経叢の神経束は筋層間神経叢のものよりも細い。

この神経叢のはたらきは、消化管上皮に存在する細胞からの分泌を調節することである[1]

出典 編集

  1. ^ マイスネル神経叢とは-コトバンク/世界大百科事典内のマイスネル神経叢の言及”. 世界大百科事典. 2014年6月11日閲覧。

参考文献 編集

外部リンク 編集

関連項目 編集

この記事にはパブリックドメインであるグレイ解剖学第20版(1918年)1177ページ本文が含まれています。