マイヤーリング』(Mayerling )は、1957年アメリカ合衆国テレビ映画1889年に起きたオーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラ心中事件(マイヤーリング事件)を題材にしたクロード・アネフランス語版の小説『うたかたの恋』(1930年)を原作としている。アナトール・リトヴァク監督にとって同原作の映像化は1936年の『うたかたの恋』以来2度目となる。

マイヤーリング
Mayerling
Audrey Hepburn Mel Ferrer Mayerling 1957.jpg
主演のファーラーとヘプバーン
監督 アナトール・リトヴァク
脚本 イルマ・フォン・クーベ英語版
アンドリュー・マカラ
原作 クロード・アネフランス語版
うたかたの恋
製作 アナトール・リトヴァク
製作総指揮 モート・エイブラハムズ
出演者 オードリー・ヘプバーン
メル・ファーラー
音楽 ジョージ・バスマン英語版
製作会社 Showcase Productions
配給 アメリカ合衆国の旗 NBC
日本の旗 ブロードメディア・スタジオ
公開 アメリカ合衆国の旗 1957年2月4日
日本の旗 2014年1月4日
上映時間 75分(劇場公開の上映時間。アメリカではCMを入れて90分枠での放映だった)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $500,000[1]
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1957年2月4日[2]に米NBCのテレビ番組『プロデューサーズ・ショーケース英語版』の1本として1度だけ全米で生放送された[3]。その後、長く「幻の作品」とされていたが、ブラウン管に映し出される生放送の映像を(フィルムの)映画に記録するという、当時の録画技術の機械(キネコ)で保存されたモノクロ映像(放送時はカラー)を復元した白黒映画が、2014年1月4日から日本で劇場公開された[4]

当時夫婦だったオードリー・ヘプバーンメル・ファーラーの共演作である。

ストーリー編集

オーストリア=ハンガリー帝国は皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の統治下、大国として繁栄を誇っていた。その息子のルドルフ皇太子は、父が決めた政略結婚への不満から何人もの女性と浮き名を流していたが、ある日、17歳の清楚な令嬢マリーと運命の恋に落ちる。 2人は人目を忍んで密会を続けるが、妻子ある皇太子と厳格な男爵家のマリーの恋は皇帝によって強引に引き裂かれることとなる。 思いつめたルドルフはマリーとともにマイヤーリング英語版の狩猟館で一夜を過ごすと、眠るマリーを射殺し、同じ銃で自ら命を絶つ。

キャスト編集

エピソード編集

  • セットは18[5]とも30[6][7]とも言われ、出演者の合計150人、ライブ放送のためヘプバーンは90分の放送枠の間に11回も衣装を替えるという多忙さだった[5]
  • ヘプバーンの出演料は12万5000ドル(当時の4500万円)[5]。全体の制作費は50万ドルから60万ドルと推定されていた[5][8]。1分間で当時の200万円〜300万円ほど掛かっている[9][10]
  • ヘプバーンは1957年は一切仕事をしないと公言したため、この『マイヤーリング』が唯一の仕事となった[7]

出典編集

  1. ^ «Chef Milani Feted at Luncheon; Big Cast for 'Mayerling'» Ames, Walter. Los Angeles Times [Los Angeles, Calif] 4. Feb 1957: A8.
  2. ^ イントロダクション”. 【公式サイト】映画『マイヤーリング』. 2014年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月20日閲覧。
  3. ^ マイヤーリング”. KINENOTE. 2014年1月4日閲覧。
  4. ^ マイヤーリング”. allcinema. 2021年3月2日閲覧。
  5. ^ a b c d 映画の友』1957年6月号(4月発売)p116、p117. 映画世界社 
  6. ^ バリー・パリス (1998年5月4日初版発行). 『オードリー・ヘップバーン』上巻. 集英社 
  7. ^ a b イアン・ウッドワード (1993年12月25日初版発行). 『オードリーの愛と真実』. 日本文芸社 
  8. ^ 『マイヤーリング』劇場公開時のパンフレットでは、当時の放送当日のプロダクション予算表が載っており、そこでは$506,396.77と書かれている。
  9. ^ 『マイヤーリング メモリアル・コレクション』池田昌子 音声解説. パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン. (2014年4月16日発売) 
  10. ^ 『マイヤーリング』劇場パンフレット. ブロードメディア・スタジオ. (2014年1月4日発行) 

関連項目編集

外部リンク編集