マリオ・コルティ(Mario Corti, 1882年1月29日 - 1957年2月18日)は、イタリアのヴァイオリン教師、作曲家。

略歴 編集

グアスタッラの音楽家の家に生まれる。父アンジェロから音楽の手ほどきを受けたあと、ボローニャのリセオ音楽院に進学し、アドルフォ・マサリエンティにヴァイオリン、ジュゼッペ・マルトゥッチマルコ・エンリコ・ボッシに作曲を学んだ。1903年から演奏活動を行い、ピアニストのブルーノ・ムゲリーニ等の主催するピアノ五重奏団に参加し、オットリーノ・レスピーギと知り合った。[1]

1907年からパルマ音楽院のヴァイオリン教師の職に就き、アッティリオ・ブルニョーリやグイド・アルベルト・ファーノといったピアニストたちと室内楽のコンサートを頻繁に行うようになった。 1914年から翌年にかけて、ベルリンクリントヴォルト=シャルヴェンカ音楽院にも出講し、1915年からはローマサンタ・チェチーリア音楽院で教鞭をとるようになった。演奏家としてイタリアの現代音楽をレパートリーに入れる一方で、16世紀から17世紀のイタリアのヴァイオリン音楽の校訂も[2]も行い、自らもヴァイオリン・ソナタや教材用の作品等を作曲して発表した。

1930年から1932年までローマ・フィラルモニカ・アカデミア、1936年から1946年までヴェネツィア国際現代音楽祭のそれぞれで芸術監督を務め、1940年から1946年までフェニーチェ劇場の監督も兼任した。また、ローマの聖チェチーリア音楽院事務局長も長年勤めた。

ローマにて没。

注記 編集

  1. ^ Marie Christine Haustein, Die Sinfonik der Generazione dell'Ottanta : Voraussetzungen, entwicklungen una wertung, Frankfurt am Main [etc.
  2. ^ Mario Corti, I classici violinisti italiani liberamente riveduti ed armonizzati, Milano : A. & G. Carisch & C, 1927

参考文献 編集

  • B. M. Antolini, «CORTI, Mario». In : Dizionario Biografico degli Italiani, Roma : Istituto dell'Enciclopedia Italiana, Vol. XXIX

外部リンク 編集