マリヤン・シャレツ

マリヤン・シャレツスロベニア語: Marjan Šarec1977年12月2日[1] - )は、スロベニアの政治家、元俳優。同国首相を務めた。マリヤン・シャレツ・リスト英語版(LMS)代表。

マリヤン・シャレツ
Marjan Šarec in Logatec 2017.jpg
スロベニアの首相
任期
2018年9月13日 – 2020年3月13日
大統領 ボルト・パホル
代理官 ミロ・ツェラル
アレンカ・ブラトゥシェク
カール・エリャヴェツ
イェルネイ・ピカロ
アンドレイ・ベルトンツェリ
前任者 ミロ・ツェラル
後任者 ヤネス・ヤンシャ
マリヤン・シャレツ・リスト代表
就任
2014年5月31日
前任者 新設
個人情報
生誕 (1977-12-02) 1977年12月2日(43歳)
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 (現在のスロベニアリュブリャナ
政党 マリヤン・シャレツ・リスト英語版
公式サイト 公式サイト

政治風刺を得意とするコメディアンだったが、政界に転身し、カムニーク町長を経て2017年の大統領選挙に立候補。2018年の総選挙でマリヤン・シャレツ党から国会議員に初当選し、同年8月17日に首相となった[2]

経歴編集

1996年に高校を卒業後、演劇・ラジオ・映画・テレビ学院に入学し、2001年に修了。コメディアンとしてスロベニア国営放送のテレビ番組やラジオ番組に出演し、政治を風刺した。ゴレンスカ地方出身の嫌味な田舎者、イヴァン・セルペンティンシェク役で最もよく知られる[3]ヤネス・ドルノウシェク(元大統領)やカール・エリャヴェツ(元外相)、オサマ・ビンラディンフィデル・カストロ、アントン・ロップ(元首相)、イェルコ・カツィン(スロベニア自由民主党元代表)、ヤネス・ヤンシャ(元首相)、アンドレイ・バユク(元首相)などのものまねもした[4][5]。ジャーナリストや編集者としても活動した[1]

2010年の統一地方選で、北部カムニークの町長に立候補した。スロベニアでメディア業界の人物が政界を志すのは異例だったが、シャレツは第1回投票を2位で終えたのち、決選投票を僅差で制し、当選した[4]。当初はゾラン・ヤンコヴィッチのポジティブ・スロベニア党に所属したが、2014年の統一地方選では自ら政党を結成して臨み、第1回投票で全体の3分の2を得票して再選された[1]。町長に当選後は公務に専念するため、俳優を退いた[6]

大統領選への立候補編集

2017年5月には、10月22日に予定されていた大統領選への立候補を表明した。メディアではシャレツの俳優としての経歴が取りざたされたが、シャレツ自身は「大統領の権能は厳粛に行使されるべきだ」と、いたって真剣に立候補について語った[4]。大統領の役職を単なる名士としてしかみていないと、現職大統領のボルト・パホルを批判したシャレツは、若年層や左派にアピールできる有力な対抗馬とみられた[7][4]。大統領選では第1回投票で25%を得票し、パホルとの決選投票に進んだが、惜しくも敗れた[8][9]

首相職編集

2018年6月、シャレツはマリヤン・シャレツ・リスト英語版(LMS)として総選挙に臨むと明らかにした。総選挙で同党は12.6%を得票し、候補者13名が当選[10]、国会の第二会派となった。8月17日、シャレツは第13次政権を率いる新たな首相に選出された[2]

しかし、左派の5政党で発足した連立政権は90議席中43議席しか占めていない少数与党で、2019年11月には野党・左翼党の協力も得られなくなり、与党が単独で法案を可決できなくなっていった。2020年1月にはLMSが提案した、国が医療制度の損失を補填する法案にアンドレイ・ベルトンチェリスロベニア語版財務大臣が反発し辞任表明、すぐにシャレツも首相辞任を表明し、早期の解散総選挙を呼びかけた[11]。後継の首相にヤネス・ヤンシャが就任し、3月13日に首相を退任[12]

脚注編集

  1. ^ a b c Župan | Občina Kamnik”. Kamnik.si. 2017年6月19日閲覧。
  2. ^ a b STA (2018年8月17日). “FOTO:Šarec: Očitno nekdo želi, da se mučim naprej”. www.delo.si. 2019年5月14日閲覧。
  3. ^ Video: Kvajdej poj, babe zoprne! :: Prvi interaktivni multimedijski portal, MMC RTV Slovenija”. Rtvslo.si. 2017年6月19日閲覧。
  4. ^ a b c d Portret tedna: Marjan Šarec”. Delo.si. 2017年6月19日閲覧。
  5. ^ Marjan Šarec za predsednika države”. Delo.si. 2017年6月19日閲覧。
  6. ^ Oznake. “Večer – Marjan Šarec za predsednika: Strici iz ozadja so izgovor šibkih”. Vecer.com. 2017年6月19日閲覧。
  7. ^ Na predsedniško mesto bi se radi zavihteli tudi estradniki :: Prvi interaktivni multimedijski portal, MMC RTV Slovenija”. Rtvslo.si. 2017年6月19日閲覧。
  8. ^ MMCživo: Volilni dan v sliki in besedi”. 2018年8月8日閲覧。
  9. ^ Pahor zmagal v šestih volilnih enotah, Šarec v dveh”. 2018年8月8日閲覧。
  10. ^ http://volitve.gov.si/dz2018/#/rezultati
  11. ^ “Slovenian PM Marjan Sarec resigns and seeks early election”. Al Jazeera English. アルジャジーラ. (2020年1月27日). https://www.aljazeera.com/news/2020/01/slovenian-pm-marjan-sarec-resigns-seeks-early-election-200127115525725.html 2020年1月27日閲覧。 
  12. ^ “Janez Janša še tretjič potrjen za mandatarja, Židan odstopil kot predsednik državnega zbora”. Svet24.si. (2020年3月3日). https://novice.svet24.si/clanek/novice/slovenija/5e5e7dd24f272/janez-jansa-potrjen-za-mandatarja 2020年3月4日閲覧。 


公職
先代:
ミロ・ツェラル
  スロベニア共和国首相
第11代:2018 - 2020
次代:
ヤネス・ヤンシャ