ミクリ
ミクリ科の植物の一種
ミクリ(実栗、三稜草、Sparganium erectum)は単子葉植物ガマ科(APG II以前ではミクリ科)ミクリ属の植物。ヤガラという別名で呼ばれることもある[2]。陶穀の『清異録』には「削堅中尉」の別名がある[3]。
ミクリ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミクリ(Sparganium erectum)
| ||||||||||||||||||||||||
保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||
準絶滅危惧(環境省レッドリスト) | ||||||||||||||||||||||||
分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Sparganium erectum L., 1753 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ミクリ(実栗) |
分布
編集形態、生態
編集多年生の抽水植物。地下茎を伸ばして株を増やし、そこから茎を直立させる。葉は線形で、草高は最大2mになる[4]。
花期は6-9月、棘のある球状の頭状花序を形成する。花には雄性花と雌性花があり、枝分かれした花序にそれぞれ数個ずつ形成する。その花序の様子が栗のイガに似るため、ミクリ(実栗)の名がある。果実を形成する頃には、花序の直径は2-3cmになる[4]。
利用
編集観賞用の水草として利用されることがある。
脚注
編集- ^ "Sparganium erectum". Natural Resources Conservation Service PLANTS Database. USDA. 2022年6月15日閲覧。
- ^ 大滝末男、石戸忠『日本水生植物図鑑』北隆館、1980年。 p.253
- ^ 『清異録 江淮異人録』上海古籍出版社、2012年。
- ^ a b c 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。 p.77