ミステリー・トレイン』(Mystery Train)は、1989年制作のアメリカ映画で、メンフィスのホテルを利用することになる3組の登場人物たちのそれぞれの出来事を3編に分けたオムニバス形式で描くが、各編のストーリが同時刻帯に進行しお互いに影響しあう群像劇作品として仕上げた作品。

ミステリー・トレイン
Mystery Train
監督 ジム・ジャームッシュ
脚本 ジム・ジャームッシュ
製作 ジム・スターク
製作総指揮 平田国二郎
須田英昭
出演者 永瀬正敏
工藤夕貴
ニコレッタ・ブラスキ
ジョー・ストラマー
音楽 ジョン・ルーリー
撮影 ロビー・ミューラー
編集 メロディ・ロンドン
配給 日本の旗 フランス映画社
公開 フランスの旗 1989年5月CIFF
アメリカ合衆国の旗 1989年11月7日
日本の旗 1989年12月23日
上映時間 113分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
日本の旗 日本
言語 英語
日本語
イタリア語
興行収入 $1,541,218[1]
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1989年カンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞をジム・ジャームッシュが受賞。ホテルのフロント係とベルボーイ(サンク・リー)の間の会話内容、発砲音、エルヴィス・プレスリーが歌った「ブルームーン」などを三話のいずれにも反復して挿入し時間の同期をとっており、観客に群像劇としての説明効果として展開を行っている。映画のタイトルの「ミステリー・トレイン」は、プレスリーがカバーしたジュニア・パーカー同名曲に由来している。

ストーリー 編集

第一編(ファー・フロム・ヨコハマ): アムトラック(列車)で日本からの観光中のジュン(永瀬正敏)とミツコ(工藤夕貴)は、テネシー州のメンフィス駅で降車、エルビスのグレース邸見物の為、重いスーツケースを引きずりながら歩くのだが、カール・パーキンスが収録したことで有名なサン・スタジオに着いてしまう。夜、二人はアーケード・ホテルという小さなホテルに泊まることにする。

第二編(ア・ゴースト): メンフィス空港でルイーザ(ニコレッタ・ブラスキ)は、エアチケットの座席予約がうまく行かずに街に出るのだが、さまざまなトラブルに遭ってしまう。アーケード・ホテルのナイトシフトのフロント係(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)から宿泊を断られ困っているディディ(エリザベス・ブラッコ)と出会い、相部屋利用で宿泊することを提案する。

第三編(ロスト・イン・スペース): ディディの元ボーイフレンドのジョニー(ジョー・ストラマー)は、友人のウィル(リック・アヴィレス)とチャーリー(スティーヴ・ブシェミ)と一緒に酒を買うために寄った店で店主(ロケッツ・レッドグレア)を銃で撃ってしまう。3人は、ウィルの義兄が働くアーケード・ホテルに逃げることにする。

キャスト 編集

参考文献 編集

  1. ^ Mystery Train” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2013年1月18日閲覧。

外部リンク 編集