永瀬正敏

日本の俳優

永瀬 正敏(ながせ まさとし、1966年7月15日 - )は、日本俳優写真家。有限会社ロケットパンチ所属。宮崎県都城市出身。

ながせ まさとし
永瀬 正敏
生年月日 (1966-07-15) 1966年7月15日(55歳)
出生地 日本の旗 日本宮崎県都城市
身長 172cm
血液型 B型
職業 俳優写真家
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1983年 -
事務所 有限会社ロケットパンチ
公式サイト http://www.rocket-punch.co.jp/
主な作品

映画
ミステリー・トレイン
息子
誘拐
隠し剣 鬼の爪
姑獲鳥の夏
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
毎日かあさん
あん

テレビドラマ
ママはアイドル
卒業
私立探偵濱マイク
黒澤明ドラマスペシャル 野良犬

オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀助演男優賞
1992年息子
新人俳優賞
1992年息子
ブルーリボン賞
助演男優賞
1991年息子
その他の賞
毎日映画コンクール
男優主演賞
1991年息子
キネマ旬報賞
助演男優賞
1991年息子
日本映画批評家大賞
主演男優賞
2010年毎日かあさん
 
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来歴編集

学生時代編集

都城市立姫城中学校卒業。宮崎県立都城西高等学校に進学するも、1983年に上京。日本大学鶴ヶ丘高等学校に再入学したが、堀越高等学校に転学して卒業する。

小学生の頃は地元の小さな野球団で少年野球をしていた[1]。中学生時代はバンドを結成。この頃は特にザ・クラッシュセックスピストルズなどパンクバンドにとても影響を受けており、中でもイギー・ポップジョー・ストラマーは神様のように思っていた[2]

芸能界に入る編集

1982年、高校生の頃全国オーディションで約15000人の中から受かり、相米慎二監督の映画『ションベン・ライダー1983年2月11日(公開日)にデビュー [2][3]。撮影は1982年8月9月。以後数年間はテレビドラマ、映画に出演。1987年、テレビドラマ『ママはアイドル』に出演した。

1990年に『ミステリー・トレイン』に出演しジャームッシュ作品に出演した若手俳優として注目を浴びてからは映画中心に活躍する。

1991年、映画『息子』に出演。日本アカデミー賞ブルーリボン賞キネマ旬報日刊スポーツ映画大賞で助演男優賞、毎日映画コンクール報知映画賞で主演男優賞をそれぞれ受賞した。

1994年、『an・an』(5月6.13日No.290、マガジンハウス)で『アンアン読者が選ぶ好きな男』ランキング1位に選ばれた。

1994年から1996年に『私立探偵 濱マイク』シリーズの映画3本に出演。その後2002年からのテレビドラマ版にも出演した[4]

女性誌『an・an』の対談で知り合った女優・歌手の小泉今日子1995年2月22日に結婚[4]。この対談は永瀬のファンである小泉の指名だった[5]が、結婚からちょうど9年後の2004年2月22日に離婚した[4]

2004年、『渇いた花〜four by four equal one〜』にて初めて自身の脚本・監督作をDVD化した。

2010年日本における口蹄疫の流行に際し、義援金300万円を寄付。生まれ故郷宮崎へメッセージと、希望をテーマにしたアート作品を発表[6]。公式HPに特設ギャラリーページ『for... 〜HOPE art gallery』[7]を設置し、宮崎に「希望を」というテーマに賛同するアーティスト達の作品を展示した。

2010年、『毎日かあさん』に元妻の小泉今日子と共演することが決定[4]2011年1月20日の完成披露試写会に小泉と出席した[8]。2人がそろって公の場に登場するのは、1995年2月の結婚会見以来、約16年ぶり[8]。2人の本格的な共演は、2002年に放送されたドラマ「私立探偵 濱マイク」以来となる[8]

デビュー30年目となる2013年より撮り貯めた写真を一挙に掲載し、公式HPに特設ギャラリーページ『I meet you Project』を設置。自身が撮影した写真作品を多数公開した。2013年12月には写真展を地元宮崎で開催[9]。また2014年1月までの間にLIVE映画祭、新世紀映画『彌勒 MIROKU』(Film orchestra ver)も宮崎で開催された[9][10]

2014年2月、デビュー以前から2013年までの軌跡を金原由佳による超ロングインタビュー、荒木経惟による撮り下ろし表紙&グラビア、関係者インタビュー、映画やTV・CMなど出演作データファイルを掲載した『アクターズ・ファイル 永瀬正敏』をキネマ旬報社より出版。

2014年11月3日宮崎県都城市のみやこんじょ大使に就任[11]

2010年代後半には、河瀨直美の監督映画『あん (2015年)』『』『Vision(2018年)』に続けて出演した。

2017年6月2日愛媛県の伊予観光大使に就任[12][13]。映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』(2014年・台湾) にて、愛媛県立松山商業学校(現・愛媛県立松山商業高等学校野球部の元監督で、台湾台南州嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)野球部の監督に就任した「近藤兵太郎」役を演じたことがきっかけである[13][14]

2019年3月22日奈良県吉野町で撮影された『Vision』に主演したことが縁で、映画監督の河瀨直美と共に「吉野町観光特任大使」・「つながり住民吉野」に任命される[15][16][17]

2021年1月から3月まで、愛知県高浜市市制50周年、高浜市やきものの里かわら美術館開館25周年をむかえる記念の展覧会で写真展を開催[18]

人物編集

家族編集

  • 信用金庫勤務の父[19]、母[19]、弟がいたが生後程なくして亡くなっている[2][20]
  • 母方の実家は代々薬屋を営んでおり、母は永瀬が役者としてデビューする少し前、当時の薬種商(薬種商販売業)の資格を取っている[21]
  • 祖父薩摩琵琶がきっかけで写真師の弟子になり[19]、のちに戦前鹿児島県志布志市の写真館で働く写真師となる[22][19]。戦後の混乱で写真館をたたみ、実家がある宮崎に戻ったが事情により廃業せざるを得なかった経緯がある[2]。祖父の意思を継ぐべく、永瀬は俳優業と共にカメラマンとしても精力的に活動している[9]
  • 曽祖父は祖父に薩摩琵琶と、武士の誇りを教えた[19]。当時薩摩藩の一部であった都城市(都城郷)の武士であり、戊辰戦争西南戦争に参戦している[19]。91歳で大往生した際には、地元紙に「最後の薩摩武士逝く」と大きく報道されたという[20]
  • 愛猫家でと暮らしている[23]。人から猫を預かっていたときに目の前で生まれ、母猫が子猫に対して育児放棄の様子であったため「子猫に小さな哺乳瓶でミルクを与えてあげているうちに、すっかり自分の息子のような気がしてきて。もう今、彼がいなくなったらヤバいです」と明かしている[1]

交友関係編集

  • 交友関係が広く、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも少なくない。撮影現場で知り合った高校生の自主映画に出たこともある[2]。「自分からアプローチしたことはほとんどなく、何しろ今まで生きてきて、僕は自分から何かを始めたことはひとつもないと思ってるぐらい。誇りに思ってるのは“出会い”」であるという[2]Instagramには、日本の著名人、一般人や外国の人とも交流があり、自ら写真撮影したものが掲載されている。
  • RIP SLYMEのヒット曲「ONE」の歌詞の朗読者として参加。

仕事に対する思い編集

  • 作品の内容さえ気に入れば規模や場所に拘らず出演するというスタンスであり、1990年代以降の新しい映画俳優のあり方を確立した草分け的存在として評価されることがある。
  • 近年は写真家として自作品を発表する機会が多い。これについて「祖父が写真師だった影響を受けているかも知れない」と語っている[20]
  • 転機となった『ミステリー・トレイン』の出演以降、現在まで活動の大半は自身が愛する映画への出演となっており、映画以外での演技について語られることは少ない。ただし本人がテレビドラマ舞台演劇などに対して否定的な意見を述べたことはほとんどなく、『ママはアイドル』に関しては「コメディの空気を学べた」と肯定的なコメントもしている。

評価編集

  • Twitch Filmのトッド・ブラウン(Todd Brown)からは、Masatoshi Nagase is one of the great unsung heroes of Japanese film, a hugely reliable character actor with seemingly unerring taste in projects who - despite a huge body of work - remains largely unknown by name.と評されている[24]
  • 日本人俳優として初めてカンヌ で出演作が3年連続コンペティション部門にノミネートされた[25]
  • 斎藤工は、「永瀬さんが今までされてきた仕事は僕の憧れ。永瀬さんはアジア映画のひとつの象徴であり、大いなるアイコンであると、なんだか勝手に誇らしくなっています」と述べている[26]

受賞歴編集

出演編集

[28]

映画編集

日本映画編集

海外映画編集

テレビドラマ編集

ウェブドラマ編集

  • 全裸監督2(2021年6月24日 全話配信、Netflix) - 広告ディレクター 役

テレビアニメ編集

2002年

OVA編集

CM編集

プロモーションビデオ編集

ナレーション編集

  • アニメ映画『クジラの跳躍』たむらしげる
  • DVD『WATARIDORIもうひとつの物語〜』

ディスコグラフィー編集

シングル編集

CBSソニー時代編集

  • スクール・デイズ(1983年1月10日)
  • 夏のマドンナ(1983年7月1日)
  • 南風・ドリーミン(1983年9月21日)
    映画『みゆき』主題歌
  • プラスティック・ラブ・レター(1984年4月21日)
  • 行きすぎてブロークン・ハート(1984年7月21日)

ビクター時代編集

  • For the boys…(1993年6月2日)- ヒルビリー・バップスのラストアルバム『PUBLIC MENU』収録曲「夢見る頃を過ぎても」のカバー。
  • 太陽とピストル -le soleil et le pistolet-(1993年10月27日)
  • キミとボク(1996年4月24日)

アルバム編集

CBSソニー時代編集

  • JOJO(1984年7月21日)

ビクター時代編集

  • CONEY ISLAND JELLYFISH(1993年6月23日)
  • Vending Machine(1996年5月22日)

脚注編集

  1. ^ a b GQ&A:永瀬正敏”. GQジャパン. コンデナスト・ジャパン (2015年1月23日). 2021年4月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 俳優・永瀬正敏が纏う唯一無二の存在感はどう作られたのか?”. LEON (2021年4月21日). 2021年4月21日閲覧。
  3. ^ 堺雅人と永瀬正敏の共通点は?宮崎県出身の映画人たち”. WEDGE Infinity. 株式会社ウェッジ (2013年6月20日). 2021年4月21日閲覧。
  4. ^ a b c d 小泉今日子&永瀬正敏、映画「毎日かあさん」で再び“夫婦”に”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2010年7月7日). 2021年4月21日閲覧。
  5. ^ INLIFE 男の履歴書 永瀬正敏
  6. ^ 永瀬正敏、宮崎県口蹄疫義援金300万円を個人で寄付!チャリティーサイトも開設!、2010年6月7日、シネマトゥデイ、2013年2月23日参照。
  7. ^ for... Miyazaki、2013年2月23日参照。
  8. ^ a b c 小泉今日子&永瀬正敏16年ぶり2ショット披露”. 株式会社エイガ・ドット・コム (2011年1月20日). 2021年4月21日閲覧。
  9. ^ a b c HUMAN VOICE 『永瀬正敏』永瀬正敏写真展 Memories of M~ Mの記憶~開催記念インタビュー”. ビィハピ都城. フジタカデザイン. 2021年4月21日閲覧。
  10. ^ 『彌勒 MIROKU Film orchestra ver. in 宮崎』~開催記念インタビュー”. ビィハピ都城. フジタカデザイン. 2021年4月21日閲覧。
  11. ^ 都城を県内外でPRする「みやこんじょ大使」を紹介します”. 都城市 (2021年2月4日). 2021年4月21日閲覧。
  12. ^ 永瀬正敏、愛媛県観光大使に就任 「KANO」ツァオ・ヨウニンと再会”. 映画.com (2017年6月2日). 2021年3月27日閲覧。
  13. ^ a b (松山市 午後6時15分)聖火ランナー グループランナーえひめ愛顔のアスリートドリームチーム”. NHK. 2021年4月27日閲覧。
  14. ^ 俳優の永瀬正敏氏が市長を表敬訪問します”. 松山市 (2014年1月21日). 2021年4月21日閲覧。
  15. ^ 2020年4月5日投稿”. 永瀬正敏Instagram (2020年4月5日). 2021年4月23日閲覧。
  16. ^ 奈良)特任大使に河瀬さん・永瀬さん 吉野でお礼上映会”. 朝日新聞社 (2019年3月16日). 2021年4月21日閲覧。
  17. ^ お知らせ”. 組画 (2019年3月22日). 2021年4月21日閲覧。
  18. ^ 市制50周年・開館25周年記念 永瀬正敏写真展《bloom》”. かわら美術館. 2021年4月21日閲覧。
  19. ^ a b c d e f “[https://datazoo.jp/tv/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC/594051 ファミリーヒストリー 永瀬正敏〜ラストサムライのDNA〜]” (2012年10月1日). 2021年6月2日閲覧。
  20. ^ a b c ファミリーヒストリー』 NHK総合テレビ 2012年10月1日放送
  21. ^ (97) 街角で思い出した祖父の面影 永瀬正敏が撮ったトルコ”. 朝日新聞社 (2021年2月19日). 2021年4月15日閲覧。
  22. ^ 永瀬正敏インタビュー「ジャームッシュからの最初のプレゼントはノート」”. Numero TOKYO (2017年8月15日). 2021年4月21日閲覧。
  23. ^ 永瀬正敏Instagram 2020年4月5日
  24. ^ Masatoshi Nagase Stars In GELATIN SILVER, LOVE”. twitchfilm (2016年3月4日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月9日閲覧。
  25. ^ 永瀬正敏が猿役!?『パンク侍、斬られて候』主題歌はセックス・ピストルズ」『シネマズ PLUS』、2018年5月10日。2020年10月20日閲覧。
  26. ^ 斎藤工×永瀬正敏がミニシアターを語る!世界を沸かせた名作4本を特集放送”. cinemacafe.net (2020年10月13日). 2020年10月26日閲覧。
  27. ^ 第7回TAMA映画賞|第25回映画祭TAMA CINEMA FORUM”. TAMA CINEMA FORUM (2015年). 2015年11月21日閲覧。
  28. ^ PROFILE JAPANESE Ver. 永瀬正敏オフィシャルHP
  29. ^ 二階堂ふみが艶やかな小悪魔金魚演じる「蜜のあわれ」予告編、永瀬正敏も出演”. 映画ナタリー (2016年1月8日). 2016年1月8日閲覧。
  30. ^ 綾野剛×榮倉奈々×瑛太×三浦友和×永瀬正敏ら超豪華キャスト!佐藤浩市主演『64』に集結”. シネマトゥデイ (2015年3月26日). 2015年3月26日閲覧。
  31. ^ “「パンク侍、斬られて候」主題歌はセックス・ピストルズ! “猿将軍”の正体は永瀬正敏”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2018年5月9日). http://eiga.com/news/20180509/2/ 2018年6月30日閲覧。 
  32. ^ 二人ノ世界 : 作品情報” (日本語). 映画.com. 2020年7月25日閲覧。
  33. ^ 永瀬正敏&原田知世、芦田愛菜「星の子」で“あやしい宗教”を信じる夫婦役に! 特報も公開 : 映画ニュース” (日本語). 映画.com. 2020年7月23日閲覧。
  34. ^ 映画『空に住む』多部未華子主演&岩田剛典は“悪い男”に、三代目JSBの楽曲と共に生まれた小説が原点” (日本語). www.fashion-press.net. 2020年10月15日閲覧。
  35. ^ 黒木華、永瀬正敏が藤原竜也&松山ケンイチW主演映画「ノイズ」に出演【コメントあり】(TV LIFE web)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2021年9月23日閲覧。
  36. ^ 「ちょっと思い出しただけ」國村隼、永瀬正敏、成田凌らが出演! クリープハイプが劇中で演奏するバンド役(映画.com)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2021年10月1日閲覧。
  37. ^ “永瀬正敏×ジョーンズ BOSS新CMで「おまわりさん」”. スポニチアネックス. (2016年9月16日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/09/16/kiji/K20160916013362800.html 2016年9月16日閲覧。 
  38. ^ CM Hour 日清食品 1999年11月19日アーカイブ

関連項目編集

外部リンク編集