ミツモンケンモン(学名:Cymatophoropsis trimaculata)は、チョウ目(鱗翅目)・ヤガ科に分類されるの一種。絶滅の危機に瀕しており、なかなか姿をみることができない珍種。

ミツモンケンモン
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
: ヤガ科 Noctuidae
亜科 : ケンモンヤガ亜科 Acronictinae
: Cymatophoropsis
: ミツモンケンモン C. trimaculata
学名
Cymatophoropsis trimaculata (Bremer, 1861)

分布 編集

中国朝鮮半島ロシア沿海州、日本に分布する。

日本では、岩手県栃木県群馬県長野県で局所的に記録されていたが、1972年の群馬県沼田市の記録を最後に姿がみられなくなった。その後、1993年に栃木県で再発見された。

特徴 編集

開張35mm。前翅に3つの楕円形の紋をもつ。

里山の雑木林に生息する。クロウメモドキ科クロツバラを食草とする。

雑木林の管理放棄や開発によって生存が脅かされているといわれている。

保全状況評価 編集

  • 絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト
  • 青森県版レッドデータブック‐最重要希少野生生物(Aランク)
  • 岩手県版レッドデータブック‐Aランク
  • 茨城県版レッドデータブック‐絶滅危惧種
  • 群馬県版レッドデータブック‐絶滅危惧Ⅰ類
  • 栃木県版レッドデータブック‐準絶滅危惧(Cランク)

参考文献 編集

  • 川上洋一『絶滅危惧の昆虫事典』東京堂出版、2006年12月10日。ISBN 4-490-10705-6 
  • 環境庁自然保護局野生生物課『日本の絶滅のおそれのある野生生物 ―レッドデータブック― 無脊椎動物編』自然環境研究センター、1991年8月。ISBN 4-915959-04-X