座標: 北緯27度10分 東経91度10分 / 北緯27.167度 東経91.167度 / 27.167; 91.167

モンガル県(モンガルけん、ゾンカ語:མོང་སྒར་རྫོང་ཁག་/ワイリー方式:Mong-sgar rdzong-khag)は、ブータン東部の県。 東部で最も発展している。 地域病院が建設され、経済活動も活発である。 精油に用いるレモングラスが有名である。 クリ・チュフ川英語版に水力発電所が有る。 2013年の人口は約4.3万人。

モンガル県の位置
モンガル村の風景
モンガル地域照会病院

言語

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モンガル県では多くの言語が用いられる。 東部では、東チベット諸語英語版ツァンラ語が共通語として用いられる [1]。 中央部では、東チベット諸語のチャリ語が用いられる。 ワングマハル、ゴルスム、トルマジョング村、チュハリ村、クリ・チュフ川東岸の8200人が該当する [1]。 南部では、クリ・チュフ川近くの通行の難しいゴングドゥエ村でゴングドゥク語英語版が1000人程に用いられる。 この言語はチベット・ビルマ語派の孤立言語のようである [2]。 古いチベット・ビルマ語派の肯定方法が残っている [3]。 南西部では、東チベット諸語のブムタン語に近いケン語が用いられる。 北西部では、ブムタン語が用いられる。 北部では、中央チベット諸語で国語のゾンカ語にとても近いチョチャガチャ語が用いられる [1] [4] [5][6] [7]

行政区画

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モンガル県は17の村に分かれる [8]

地理

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西部のサリング村、ツァマング村の一部はトゥルムシング峠国立公園英語版に含まれる。 北東部のシェリムング村の一部はブムデリング鳥獣保護区英語版に含まれる [8][9]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c van Driem, George L. (1993年). “Language Policy in Bhutan” (PDF). London: SOAS. 2011年1月18日閲覧。
  2. ^ Himalayan Languages Project. “Gongduk”. Himalayan Languages Project. 2011年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月6日閲覧。
  3. ^ Ethnologue. “Gongduk: A language of Bhutan”. SIL International. 2009年11月6日閲覧。
  4. ^ Chalikha”. Ethnologue Online. Dallas: SIL International (2006年). 2011年1月18日閲覧。
  5. ^ Chocangacakha”. Ethnologue Online. Dallas: SIL International (2006年). 2011年1月18日閲覧。
  6. ^ Bumthangkha”. Ethnologue Online. Dallas: SIL International (2006年). 2011年1月18日閲覧。
  7. ^ van Driem, George (2007). Matthias Brenzinger. ed. Language diversity endangered. Trends in linguistics: Studies and monographs, Mouton Reader. 181. Walter de Gruyter. p. 312. ISBN 3-11-017050-7. https://books.google.co.jp/books?id=6p6b5GQ4Q4YC&redir_esc=y&hl=ja 
  8. ^ a b Chiwogs in Monggar” (PDF). Election Commission, Government of Bhutan (2011年). 2011年7月28日閲覧。
  9. ^ Parks of Bhutan”. Bhutan Trust Fund for Environmental Conservation online. Bhutan Trust Fund. 2011年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月26日閲覧。