ヤナギスブタ(Blyxa japonica)は、トチカガミ科スブタ属に分類される沈水性の水草。名前は、柳のような茎や葉を持つスブタという意味である[1]

ヤナギスブタ
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: オモダカ目 Alismatales
: トチカガミ科 Hydrocharitaceae
: スブタ属 Blyxa
: ヤナギスブタ B. japonica
学名
Blyxa japonica
(Miq.) Maxim. ex Asch. et Gürke
和名
ヤナギスブタ

分布

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日本を含む東アジアインドニューギニアヨーロッパにも帰化植物として生育している[2]。湖沼の開発や水質汚濁で個体数は減少している[3]

形態、生態

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一年草[1][3]。茎は地中に匍匐して伸長し、節から根を多く伸ばす[1]。茎はよく分枝し、長さ5-25cmの線形葉を互生する[2][3]。葉の縁には細かい鋸歯がある[1][3]

花期は7-10月、3弁で大きさ3-8mmの目立たない白色の花を水面に突き出す[2]。果実は細長く、長さ1.5-3.0cm、種子は1.5-2.0mm[2][3]。種子に突起はなく、種子表面も同属のスブタと違って平滑である[3]

類似種

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同属のスブタセトヤナギスブタなどに似る。スブタは根生で茎が分枝しないため、容易に区別できる。セトヤナギスブタは外見がヤナギスブタに似るが、種子表面に低い隆起があるため[4]、種子を見れば区別が可能である。

利用

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アクアリウムで利用されることがある。強光、炭酸ガスの添加、液肥の追加が育成に有効で、挿し芽で増殖させることも出来る[5]

脚注

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  1. ^ a b c d 神戸市立教育研究所(1985)「神戸の水生植物」(神戸の自然14)
  2. ^ a b c d 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。  p.24
  3. ^ a b c d e f 「岡山県版レッドデータブック2009」p.220
  4. ^ 「愛知県維管束植物レッドリスト」(2009年)p.252
  5. ^ 吉野敏『世界の水草728種図鑑―アクアリウム&ビオトープ』エムピージェー、2005年。  p.52