ライアン・ケリガン(Ryan Kerrigan 1988年8月16日- )はインディアナ州マンシー出身の元アメリカンフットボール選手・コーチ。現役時代のポジションはディフェンシブエンドラインバッカー

ライアン・ケリガン
Ryan Kerrigan
refer to caption
現役選手時代のケリガン(2020年シーズン)
ワシントン・コマンダース
アシスタントディフェンシブラインコーチ
ポジション ディフェンシブエンド
ラインバッカー
生年月日 (1988-08-16) 1988年8月16日(35歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国インディアナ州マンシー
身長: 6' 4" =約193cm
体重: 265 lb =約120.2kg
経歴
大学 パデュー大学
NFLドラフト 2011年 / 1巡目全体16位
初出場年 2011年
初出場チーム ワシントン・レッドスキンズ
所属歴
選手歴
2011 - 2020 ワシントン・レッドスキンズ
ワシントン・フットボールチーム
2021 フィラデルフィア・イーグルス
コーチ歴
2022 - ワシントン・コマンダース
受賞歴・記録
プロボウル選出(4回)
2012年, 2016年-2018年
NFL 通算成績
タックル 457回
QBサック 95.5回
インターセプト 3回
タッチダウン 3回
ファンブルフォース 26回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

経歴 編集

プロ入りまで 編集

大学進学時には、Rivals.com からストロングサイドのディフェンシブエンドとして全米46位にランクされた[1]

パデュー大学に進学、1年次の2007年には18タックル、1サックをあげた。2年次の2008年には12試合に出場(11試合に先発)し、56タックル、7サック、1インターセプトをあげた[2]

3年次の2009年には開幕前、テッド・ヘンドリクス賞(カレッジフットボール最優秀のディフェンシブエンドに与えられる賞)の候補にノミネートされた。この年68タックル及び全米トップで大学記録となる7ファンブルフォース、全米3位の13サックをあげて、カレッジフットボールインサイダー、スポーツ・イラストレイテッドからオールアメリカンファーストチームに、Rivals.com からオールアメリカンファーストチームに選ばれた[2]

2010年には自己最高の75タックル、12.5サックをあげて[3]、アメリカンフットボールコーチ協会、ウォルター・キャンプ基金、フットボールライター協会、AP通信、スポーティングニュース、スポーツ・イラストレイテッド、カレッジフットボールニュース、Rivals.com よりオールアメリカンファーストチームに選ばれた。またビッグ・テン・カンファレンス最優秀守備選手に選ばれた。またチャック・ベドナリク賞、ロンバルディ賞ロニー・ロット賞のセミファイナリストにもなった[2]

ワシントン・レッドスキンズ 編集

2011年のNFLドラフトに彼は有力選手として招待され[4]、1巡16位でワシントン・レッドスキンズに指名されて[5]入団した。

大学時代は4-3ディフェンスでディフェンシブエンドを務めていた彼は、アウトサイドラインバッカーとして起用され全16試合に先発出場し、7.5サックをあげた[6]。開幕週のニューヨーク・ジャイアンツ戦ではイーライ・マニングのパスをブロック、そのままインターセプトし、リターンTDをあげた[7]。第2週で初サックをあげるなど、9月の3試合で12タックル、2サック、1インターセプト、1ファンブルフォースをあげる活躍を見せて9月の月間最優秀新人守備選手に選ばれている[8]。第4週のセントルイス・ラムズ戦では6タックル、1サック、1ファンブルフォースの活躍でチームの勝利に貢献した[9]

2012年、第5週のアトランタ・ファルコンズ戦でマット・ライアンのパスをブロック、そのままインターセプトし、28ヤードをリターンTDをあげた[10]。第14週のボルチモア・レイブンズ戦ではジョー・フラッコからレイ・ライスに投げられたパスを弾いて、ロンドン・フレッチャーのインターセプトにつなげた[11]。第16週のフィラデルフィア・イーグルス戦ではニック・フォールズを2回サックし、1回はボールをファンブルさせて、リチャード・クロフォードがリカバーしている[12]。2013年1月20日、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ第47回スーパーボウルに出場することとなったため、アルドン・スミスの代わりにプロボウルに選ばれた[13]

 
2013年シーズンのケリガン

2013年シーズンは全16試合に先発し、キャリアハイとなる66タックルを挙げ、8.5サックを記録した[14]

2014年シーズンも全16試合に先発し、64タックルを挙げ、サック数はキャリアハイとなる13.5を記録した。

2015年シーズンも全16試合に先発し、42タックル、9.5サックを挙げた。チームも9勝7敗の成績でプレーオフに進出した。グリーンベイ・パッカーズとのワイルドカードゲームにも出場したが、18-35で敗退した。

 
2017年シーズンのケリガン

2016年シーズン、第5週のボルチモア・レイブンズ戦にてジョー・フラッコをサックし、通算サック数が50になった。この年も全試合先発を果たすと、プロボウルに選出された[15]。その後2018年シーズンまで毎年プロボウル選出され[16][17]、2019年第13週の試合に欠場するまで全試合に出場し続けた。

2020年シーズン、ケリガンはディフェンシブエンドへとポジションが変更となった。開幕戦のイーグルス戦では守備部門の週間MVPに選出された[18]。また通算でのサック数が95.5回となり、この記録はワシントンのフランチャイズレコードとなった。

フィラデルフィア・イーグルス 編集

2021年5月18日にフィラデルフィア・イーグルスと契約を結んだ[19]。しかしこの年はタックル数が3回に留まり、サックを挙げることができなかった。

2022年7月30日に古巣ワシントンと1日契約を結び、現役引退を表明した[20]

現役引退後 編集

2022年9月5日に古巣ワシントン・コマンダースのアシスタントコーチに就任した[21]

脚注 編集

  1. ^ 2007 Prospect Ranking Rivals.com strongside defensive ends 2007”. Rivals.com. 2014年1月3日閲覧。
  2. ^ a b c Profile”. パデュー大学. 2012年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月16日閲覧。
  3. ^ ドラフト直前、最新選手ランキング VOl.2”. NFL JAPAN (2011年4月23日). 2012年9月16日閲覧。
  4. ^ パデュー大の注目DEケリガンがドラフト出席へ”. NFL JAPAN (2011年4月5日). 2012年9月16日閲覧。
  5. ^ レッドスキンズ、トレードダウンは良い選択”. NFL JAPAN (2011年4月29日). 2012年9月16日閲覧。
  6. ^ 1年目に活躍のLBケリガン、2年目の課題は?”. NFL JAPAN (2012年7月14日). 2012年9月16日閲覧。
  7. ^ レッドスキンズ好発進、攻守まとまり同地区ジャイアンツに快勝”. NFL JAPAN (2011年9月12日). 2012年9月16日閲覧。
  8. ^ QBニュートン、LBケリガンが新人月間MVP”. NFL JAPAN (2011年9月30日). 2012年9月15日閲覧。
  9. ^ 【2011】第4週最優秀新人ノミネート”. NFL JAPAN (2011年10月6日). 2012年10月20日閲覧。
  10. ^ Dan Graziano (2012年10月8日). “Ryan Kerrigan could save Redskins' defense”. ESPN. 2012年10月20日閲覧。
  11. ^ Brian Tinsman (2012年12月9日). “Redskins Win Thriller In Overtime, 31-28”. redskins.com. 2013年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月11日閲覧。
  12. ^ Brian Tinsman (2012年12月24日). “Victory Monday Stats Pack: Redskins-Eagles”. redskins.com. 2013年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月11日閲覧。
  13. ^ Mike Jones (2013年1月20日). “London Fletcher, Ryan Kerrigan will make Pro Bowl appearances”. ワシントン・ポスト. 2013年2月11日閲覧。
  14. ^ NFL Player stats: Ryan Kerrigan (career)”. NFL.com. 2022年8月1日閲覧。
  15. ^ “NFLが2017年プロボウルのロースターを発表”. NFL JAPAN. (2016年12月21日). https://nfljapan.com/headlines/13300 2022年8月1日閲覧。 
  16. ^ “NFLが2018年のプロボウルロースターを発表”. NFL JAPAN. (2017年12月20日). https://nfljapan.com/headlines/26742 2022年8月1日閲覧。 
  17. ^ “NFLが2019年プロボウルのロースター発表、チャージャーズから7名選出”. NFL JAPAN. (2018年12月19日). https://nfljapan.com/headlines/38032 2022年8月1日閲覧。 
  18. ^ “レイブンズQBジャクソンやシーホークスQBウィルソンが第1週の最優秀選手に”. NFL JAPAN. (2020年9月17日). https://nfljapan.com/headlines/55868 2022年8月1日閲覧。 
  19. ^ “ワシントンのサックリーダー、DEケリガンがイーグルスへ”. NFL JAPAN. (2021年5月18日). https://nfljapan.com/headlines/64412 2022年8月1日閲覧。 
  20. ^ “ワシントンのサックリーダーに輝いたOLBケリガンが引退”. NFL JAPAN. (2022年7月30日). https://nfljapan.com/headlines/78579 2022年8月1日閲覧。 
  21. ^ Shook, Nick (2022年9月5日). “Commanders hire four-time Pro Bowler Ryan Kerrigan as assistant defensive line coach”. nfl.com. 2022年9月6日閲覧。

 

外部リンク 編集

先代
トレント・ウィリアムズ
ワシントン・レッドスキンズ
ドラフト1巡目指名

2011年
次代
ロバート・グリフィン3世