ラーバ (自動車メーカー)

ハンガリーの自動車メーカー

ラーバ・オートモーティブ・ホールディングRába Automotive Holding Plc ハンガリー語:Rába Járműipari Holding Nyrt)一般的な名称として「ラーバ」は、ハンガリー自動車メーカー。農機鉄道車両土木機械用の車軸橋梁サイロなど自動車以外の設計と製造も行っており[1]ジェール・モション・ショプロン県ジェールに本社を構える。

ラーバ・オートモーティブ・ホールディング
Rába Automotive Holding Plc
現地語社名
Rába Járműipari Holding Nyrt
種類
公開有限会社(Plc)
市場情報 ブダペスト証券取引所
ISIN HU0000073457
業種 輸送用機械
設立 1896年
本社
主要人物
会長CEO:イストヴァン・ピンテール(István Pintér[1]
製品 軍用車両
貨物自動車
農業機械
電車/貨車
車軸
橋梁の製造開発[2]
売上高 増加 47.9億HUF [3]
営業利益
減少 1.9億HUF[3]
利益
−1,075,000 アメリカ合衆国ドル (2022年) ウィキデータを編集
従業員数
1,700名[2]
子会社 ラーバ・アクスル(Rába Axle Ltd)
ラーバオートモーティブ・コンポーネンツ・マニュファクチャリング・アンド・トレーディング(RábaAutomotive Components Manufacturing and Trading Ltd)
ラーバ・ビークル(Rába Vehicle Ltd)
ウェブサイト www.raba.hu

歴史 編集

1896年に地元投資家9人によって設立される[1]

1899年、ラーバは外国への輸出を開始する。エジプト東インド諸島、南部アフリカに鉄道の客車を、オランダアムステルダムベルギーアントワープ路面電車の供給を行う[1]。またロンドン地下鉄の車両はラーバで製造が行われており、ロンドン地下鉄は合計90両以上の列車を発注している[1]。1904年に自動車製造として初となるガソリンエンジン仕様のトラック製造が開始されており、設計にはフェルディナント・ポルシェも招致している。1914年、同社は最初の乗用車「RÁBA Alpha」の製造を開始しており、オーストリア=ハンガリー帝国帝室は皇帝カール1世がプライベートで使用するため特別に設計された「RÁBA Grand」を発注している[1]

1940年に航空機の開発をしており、合計12機の偵察機WM-21ソリオム」を製造。この他、試作機「レベンテⅡ」も開発しており、1942年まで移動式の列車製造工場に於いて27機のソリオムとフォッケウルフ29機を製造している。1941年にはシュコダ T-21戦車のライセンス生産である「トゥラーン戦車」の製造を開始。1942年、メッサーシュミット製造プログラムが開始されており、メッサーシュミット Bf109メッサーシュミットMe210/410の製造がダヌビアン航空機工場と共同で開始される[1]

1948年、手押しトロッコの製造を開始したことにより農機製造が停止される[1]

1963年、エンジン製造に関するライセンスをハンガリー政府が購入し、列車製造工場はディーゼルエンジン製造工場へ変更され幹線道路向けトラックの迅速な開発が促される[1]

ラーバのトラックは、1967年にルノーMANなどトラックメーカー数社が参画したコンソーシアムとのライセンス契約を締結したことにより[1]西ドイツのMANから提供されたキャビンを使用していたが、1980年代からダフF241シリーズのキャビンも使用されている。

1997年政府と民営化へ向けた協議を行った結果、ブダペスト証券取引所に上場を行う[1]

画像 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k Our History”. Rába Automotive Holding Plc. 2020年8月5日閲覧。
  2. ^ a b Our Profile”. Rába Automotive Holding Plc. 2020年8月5日閲覧。
  3. ^ a b "Rába közgyűlés: stabil eredményeket hozott a 2014-es év" [Rába board meeting: 2014 brought stable results] (プレスリリース). Rába Automotive Holding Plc. 16 April 2015. 2020年8月5日閲覧

外部リンク 編集