リソグラフ
リソグラフ(RISOGRAPH)は、理想科学工業が1980年(昭和55年)から販売している事務用のシルクスクリーン印刷機である。1986年以降の製品はデジタル孔版印刷機となっている。
概要
編集理想科学工業が事務用として開発したシルクスクリーン印刷機である。謄写版用のインクメーカーとして創業した理想科学工業は1960年代、謄写器「RISOグラフ」や謄写版用感熱製版機「RISOファックス」、RISOファックス用謄写版原紙「RISOマスター」を製造販売していたが[1]、同年代末に陥った経営危機を打開しようと、製版と印刷の工程を同じ機構に収めることを主眼に家庭用の「プリントゴッコ」(1977年発売開始)とともに開発したものである[1]。
事務用として1980年6月、印刷機と製版機が分かれた「リソグラフAP7200・FX7200」として発売を開始[2]。1984年8月には当初の構想通りに印刷・製版を一体化した自動印刷機「リソグラフ007」を発売した[2]。さらに1986年8月にはデジタル技術を導入した「リソグラフ007デジタル」を発売し[2]、PPC複写機並みの操作性を実現した。のちには2色同時印刷や、複合機と同様にパソコンから直接出力して製版・印刷することも可能になった。
脚注
編集- ^ a b 「サイドストーリー」『企業情報・あゆみ』理想科学工業株式会社
- ^ a b c 「昭和50〜60年代(1975年〜) - ペーパーコミュニケーションのシステムを開発・提案 孔版印刷の総合メーカーへ躍進」『企業情報・あゆみ』理想科学工業株式会社