ロイ・ハリー(Roy Decker Halee、1934年 - )は、アメリカ合衆国音楽プロデューサーレコーディング・エンジニア

ロイ・ハリー
出生名 Roy Decker Halee
生誕 1934年
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州ロングアイランド
ジャンル フォークロックロック
職業 音楽プロデューサーレコーディング・エンジニア

来歴編集

ニューヨーク州ロングアイランド出身。同名の父親のロイ・ハリーは、短編アニメーション映画『マイティ・マウス』の劇中歌を歌うほか、1951年から1961年までテレビアニメ『ヘッケルとジャッケル』の声優を担当した。

クラシック音楽のトランペッターを目指して勉強するもうまく行かず、1950年代からCBS放送でカメラマンとして働き始める[1]。やがて音響エンジニアとなり、人気クイズ番組『The $64,000 Question』に関わった。テレビの制作部門が西海岸に移ったことから失業。ニューヨークにあったコロムビア・レコードに入社した。

1964年、サイモン&ガーファンクルのファースト・アルバム『水曜の朝、午前3時』のエンジニアを務める[2]

ラヴィン・スプーンフルバーズ、ピーチズ&ハーブなどのレコードのエンジニアを務めたのち、『ブックエンド』(1968年4月発売)からサイモン&ガーファンクルの作品にプロデューサーとして関わるようになる。ポール・サイモンアート・ガーファンクルのハリーに対する信任は厚く、グループ解散後も彼らとの共同作業は続いている。サイモンの近年の作品、『ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー』(2016年)や『イン・ザ・ブルー・ライト』(2018年)でもプロデューサーを務めた。

主なプロデューサー・エンジニア作品編集

年号 アーティスト 作品名 担当
1964年 サイモン&ガーファンクル 水曜の朝、午前3時 エンジニア
1965年 サイモン&ガーファンクル サウンド・オブ・サイレンス(シングル) エンジニア[3]
1966年 ラヴィン・スプーンフル サマー・イン・ザ・シティ(シングル) エンジニア[4]
1967年 ピーチズ&ハーブ For Your Love エンジニア[5]
1968年 タジ・マハール タジ・マハール エンジニア
1968年 バーズ 名うてのバード兄弟 エンジニア[6]
1968年 バーズ ロデオの恋人 エンジニア[7]
1968年 マイク・ブルームフィールド
アル・クーパー
スティーヴン・スティルス
スーパー・セッション エンジニア[8]
1968年 サイモン&ガーファンクル ブックエンド プロデューサー
1969年 ローラ・ニーロ ニューヨーク・テンダベリー プロデューサー、エンジニア
1969年 モビー・グレープ Moby Grape '69 エンジニア[9]
1970年 ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ Blood, Sweat & Tears 3 プロデューサー、エンジニア
1970年 サイモン&ガーファンクル 明日に架ける橋 プロデューサー、エンジニア
1972年 ポール・サイモン ポール・サイモン プロデューサー、エンジニア
1972年 ボズ・スキャッグス My Time プロデューサー、エンジニア
1973年 アート・ガーファンクル 天使の歌声 プロデューサー、エンジニア
1973年 ポール・サイモン 君のやさしさ(『ひとりごと』収録) プロデューサー[10]
1973年 ポール・サイモン 素晴らしかったその日(『ひとりごと』収録) エンジニア[10]
1974年 アルバート・ハモンド Albert Hammond プロデューサー、エンジニア
1975年 ジャーニー 宇宙への旅立ち プロデューサー
1978年 ルーファス&チャカ・カーン Street Player プロデューサー、エンジニア
1981年 アート・ガーファンクル シザーズ・カット〜北風のラストレター プロデューサー、エンジニア
1982年 サイモン&ガーファンクル The Concert in Central Park プロデューサー、エンジニア[11]
1983年 ポール・サイモン Hearts and Bones プロデューサー
1986年 ポール・サイモン グレイスランド エンジニア
1990年 ポール・サイモン リズム・オブ・ザ・セインツ エンジニア
2002年 サイモン&ガーファンクル ライヴ・フロム・ニューヨーク・シティ 1967 プロデューサー
2008年 サイモン&ガーファンクル ライヴ1969 プロデューサー
2016年 ポール・サイモン ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー プロデューサー
2018年 ポール・サイモン イン・ザ・ブルー・ライト プロデューサー

脚注編集

  1. ^ Roy Halee, the legend behind Paul Simon, keeps hidden in Boulder
  2. ^ ロバート・ヒルバーン『ポール・サイモン 音楽と人生を語る』奥田祐士訳、DU BOOKS、2020年3月25日、62-63頁。
  3. ^ Simons, David (2004). Studio Stories: How the Great New York Records Were Made. San Francisco: Backbeat Books. pp. 95-96. ISBN 9781617745164. https://archive.org/details/studiostorieshow00simo 
  4. ^ Wadhams, Wayne (June 1, 2001), Inside the Hits: The Seduction of a Rock and Roll Generation (Pop Culture), Berklee Press, pp. 248, ISBN 978-0634014307 
  5. ^ Peaches & Herb - For Your Love (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  6. ^ The Byrds - The Notorious Byrd Brothers (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  7. ^ The Byrds - Sweetheart Of The Rodeo (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  8. ^ Mike Bloomfield / Al Kooper / Steve Stills* - Super Session (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  9. ^ Moby Grape - Moby Grape '69 (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  10. ^ a b Paul Simon - There Goes Rhymin' Simon (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  11. ^ Simon & Garfunkel - The Concert In Central Park (Vinyl, LP, Album) at Discogs