ローソン (化学)
ローソン[1][2] | |
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IUPAC名 | 2-ヒドロキシ-1,4-ナフトキノン |
別名 | ヘンノタンニン酸 Natural Orange 6 |
分子式 | C10H6O3 |
分子量 | 174.15 |
CAS登録番号 | 83-72-7 |
形状 | 黄色プリズム |
融点 | 195-196 °C |
SMILES | O=C(C(O)=C1)C2=C(C=CC=C2)C1=O |
ローソン(Lawsone)またはヘンノタンニン酸(hennotannic acid)は、ホウセンカ(Impatiens balsamica)やツマクレナイノキ(Lawsonia inermis)から得られる赤橙色の染料である[3]。ヒトは5000年以上前から、頭髪または皮膚用の色素としてツマクレナイノキからローソンを抽出して使用している。酸溶媒では、マイケル付加によって皮膚または頭髪のケラチンと反応し、皮膚や髪が剥がれ(抜け)落ちるまで永久的に染まる。ローソンは紫外線を強く吸収し、水で抽出できるためサンレスタンニングサンスクリーン剤として使われる。化学的には、ローソンはクルミに含まれるジュグロンの異性体である。
脚注 編集
- ^ Merck Index, 12th Edition, 5406.
- ^ MSDS at Physical & Theoretical Chemistry Laboratory, University of Oxford
- ^ Dweek, A. C. (2002). “Natural ingredients for colouring and styling”. Int. J. Cosmetic Sci. 24: 287-302.