ワールドカーリングツアー

カーリングの国際大会シリーズ

ワールドカーリングツアー英語: World Curling Tour略語: WCT)は、賞金があるカーリングの国際大会シリーズ。

ワールドカーリングツアー
競技カーリング
創立1992
会長アーミン・ハーダー
本部所在地スイスの旗 ディーティコン英語版
公式サイトworldcurlingtour.org

概要 編集

カナダ・アメリカ・欧州・アジアで開催されるカーリングの国際大会シリーズ。2014–2015年シーズンから、軽井沢国際カーリング選手権大会が日本で初となるツアー大会となった。男女二つのツアーがあり、各大会はチャリティマッチを除き賞金が設定されている。全ての試合は8エンド制で行われる。欧州で開催される大会は、2017年以前は「カーリングチャンピオンズツアー」として、ワールドカーリングツアーの一部を構成しつつも同時に独自のツアーを構成していたが、2017–2018年シーズン以降、ワールドカーリングツアーに統合された。

組織 編集

運営組織の本部は、スイスディーティコン英語版に置かれ、CEOは、アーミン・ハーダーが務める[1]

歴史 編集

1992年
カナダにおいて創設[2]
2001年
男子ツアーにグランドスラム(GSOC)を導入。
2006年
女子ツアーにGSOCを導入。
2014年
軽井沢国際カーリング選手権大会がアジアで初めてワールドカーリングツアーに参加[2][3]
2017年
ヨーロッパ圏のカーリングチャンピオンズツアー(CCT)と合併[2]
2018年
日本におけるワールドカーリングツアーの運営組織として、ワールドカーリングツアージャパン(略語: WCT-JAPAN)が設立[4]
2019年
日本カーリング協会は、日本カーリング選手権大会における出場チームの選考基準のひとつとして、WCTランキングを採用することを発表[5]
2020年
従来のランキングポイントシステムを一新し、テニスのATPツアーをモデルにした新ランキングポイントシステムを導入予定[6]

制度 編集

2020年以降 編集

ツアーの種類 編集

ツアーの種類は、男子、女子、ミックスダブルスの3種類。

イベントカテゴリー 編集

男子・女子 編集
  1. チャンピオンズシリーズ(別名グランドスラム
  2. 1000シリーズ
  3. 750シリーズ
  4. 500シリーズ
  5. 400シリーズ
  6. 300シリーズ
  7. 200シリーズ
  8. 100シリーズ
イベントカテゴリー 最低賞金総額 運営団体
CHF CDN USD EUR YEN GBP
グランドスラム - - - - - - Sportsnet
1000シリーズ 69,000 96,600 72,450 65,550 7,590,000 58,650 WCT
750シリーズ 50,000 70,000 52,500 47,500 5,500,000 42,500 WCT
500シリーズ 35,000 49,000 36,750 33,250 3,850,000 29,750 WCT
400シリーズ 21,000 29,400 22,050 19,950 2,310,000 17,850 WCT
300シリーズ 14,000 19,600 14,700 13,300 1,540,000 11,900 WCT
200シリーズ 7,500 10,500 7,875 7,125 825,000 6,375 WCT
100シリーズ 2,000 2,800 2,100 1,900 220,000 1,700 WCT
ミックスダブルス 編集
  1. 1000シリーズ
  2. 750シリーズ
  3. 500シリーズ
  4. 300シリーズ
  5. 100シリーズ
イベントカテゴリー 最低賞金総額 運営団体
CHF CDN USD EUR YEN GBP
1000シリーズ 20,000 28,000 21,000 19,000 2,200,000 17,000 WCT
750シリーズ 14,000 19,600 14,700 13,300 1,540,000 11,900 WCT
500シリーズ 7,500 10,500 7,875 7,125 825,000 6,375 WCT
300シリーズ 3,500 4,900 3,675 3,325 385,000 2,975 WCT
100シリーズ 1,000 1,400 1,050 960 110,000 850 WCT

2019年以前 編集

大会の分類 編集

ワールドカーリングツアーの大会は、大会のレベルに応じて、次の3つのシリーズに分類されていた[7]

チャンピオンズシリーズ
別名グランドスラム。世界ランキング上位のチームが参加する最高峰の大会シリーズ。
マスターシリーズ
ワールドカーリングツアーの中心となる大会シリーズ。
チャレンジャーシリーズ
マスターシリーズを目指すチームが参加する大会シリーズ。

世界ランキング 編集

ワールドカーリングツアーの大会に出場する選手は、大会の規模や強さに応じて世界ランキングポイント(Order of Merit ポイント、略語: OOMポイント)を獲得し、それによって世界ランキングが決定されていた[8][9]

WCTランキング 編集

イベントカテゴリー 優勝 準優勝 準決勝 準々決勝
グランドスラム 1200 840 600 432
1000シリーズ 1000 700 500 360
750シリーズ 750 525 375 270
500シリーズ 500 350 250 180
400シリーズ 400 280 200 144
300シリーズ 300 210 150 108
200シリーズ 200 140 100 72
100シリーズ 100 70 50 36
100% 70% 50% 36%

主な大会 編集

グランドスラム 編集

ワールドカーリングツアーにおける最高峰の大会シリーズ(チャンピオンズシリーズ)であるグランドスラム・オブ・カーリング英語: Grand Slam of Curling, 略語: GSOC)の大会は、2019–20年シーズンにおいて、次の6つの大会がある[10]

日本の大会 編集

2022年以降 編集

  • ニューイヤーメダリストカーリング[11]

2021年以前 編集

過去には次の大会が開催された。

脚注 編集

  1. ^ Contacts”. World Curling Tour. 2019年7月8日閲覧。
  2. ^ a b c 軽井沢国際カーリング選手権大会2018 パンフレット, 軽井沢国際カーリング選手権大会実行委員会, (2018-12), p. 19 
  3. ^ 「軽井沢国際カーリング選手権」がワールドツアーにアジアで初の参加”. 産経ニュース (2014年11月19日). 2019年7月8日閲覧。
  4. ^ WCT-Japan Formed to Develop Curling in Asian Curling Hotbed”. World Curling Tour (2018年11月18日). 2019年7月8日閲覧。
  5. ^ 2020年日本カーリング選手権大会から2022年PACC代表決定戦までの開催方法・選考方法について”. 日本カーリング協会 (2019年1月8日). 2019年7月9日閲覧。
  6. ^ Regulations”. World Curling Tour. 2020年5月26日閲覧。
  7. ^ World Curling Tour” (PDF). WCT JAPAN. 2019年7月8日閲覧。
  8. ^ About the Order of Merit”. World Curling Tour. 2019年7月9日閲覧。
  9. ^ Curling World Cup teams to earn World Curling Tour ranking points”. World Curling Federation (2018年8月29日). 2019年7月9日閲覧。
  10. ^ Pinty’s GSOC announces 2019-20 schedule”. Grand Slam of Curling (2019年3月5日). 2019年7月9日閲覧。
  11. ^ WCTジャパン ニューイヤーメダリストカーリング in 御代田 2023”. LIVE-Link (2022年). 2022年12月31日閲覧。
  12. ^ 盛岡市アイスリンクメモリアルカップ”. 盛岡カーリングクラブ (2019年6月30日). 2019年7月9日閲覧。
  13. ^ ICE GOLD CUP 2018”. Facebook. カールプレックスおびひろ. 2019年7月9日閲覧。
  14. ^ ミネベアミツミ杯”. あさまハイランドスポーツクラブ (2018年10月15日). 2019年7月9日閲覧。
  15. ^ 黒澤正憲杯”. あさまハイランドスポーツクラブ (2019年1月15日). 2019年7月9日閲覧。
  16. ^ U21軽井沢ジュニアチャレンジカップ2019”. スポーツコミュニティー軽井沢クラブ. 2019年7月9日閲覧。
  17. ^ Mixed Doubles Schedule  ”. World Curling Tour. 2020年7月13日閲覧。

外部リンク 編集