ヴァリスX』(ヴァリスクロス)は、日本のコンピューターアダルトゲーム2006年2月より日本テレネットが運営していたダウンロード販売サイトBB5.jpなどで5部作として販売され、後にCD-ROM媒体のパッケージ版も販売された。

制作はイーアンツ。原画を川合正起が、シナリオをきもとべなたかが担当した。

内容は、かつて日本テレネットより発売されていたアクションゲーム『夢幻戦士ヴァリス』の第1作と第2作のリメイクにあたる。だが、オリジナル版と比べる余地がないほどに凌辱的な性的描写が多数盛り込まれており、これを巡って物議を醸すこととなった(詳細は後述)。なお、「ヴァリス」の名前が冠されているが、従来の『夢幻戦士ヴァリス』シリーズの細かいストーリーとキャラクターの性格設定は踏襲されていない。

横スクロールアクションゲームだった従来のシリーズと違い、本作はマルチエンディングのアドベンチャーゲームとなっている。

ストーリー編集

シリーズ作品編集

価格はいずれも税込2,940円。

  1. 優子・もうひとつの運命(さだめ)
    (BB5先行販売3月17日、一般販売4月21日)
  2. 麗子・傷だらけの戦士
    (BB5先行販売4月21日、一般販売5月19日)
  3. ヴァルナ・母と娘(こ)の苦悩
    (BB5先行販売5月19日、一般販売6月16日)
  4. チャム・新たなる戦友(とも)
    (BB5先行販売6月16日、一般販売7月21日)
  5. 目覚めよ! ヴァリスの戦士たち
    (BB5先行販売7月21日、一般販売8月18日)

登場人物編集

麻生 優子(あそう ゆうこ)
声:東かりん
3サイズ B82 W61 H85
普通の女子高生として暮らしていたが、ヴァリアの手によって夢幻界に召喚される。親友の麗子との戦いの果てに、麗子のことを恋愛対象として愛していた自分に気付く。
桐島 麗子(きりしま れいこ)
声:伊藤瞳子
3サイズ B78 W60 H82
優子の親友だが、輪姦されてしまったことがきっかけで優子と疎遠になっていた。ログレスによって暗黒界に召喚され、ヴェカンタの戦士という刷り込みをされ、優子と殺し合うことになる。
ヴァルナ
声:中原ありす
3サイズ B86 W60 H86
ヴァリアの娘。夢幻界のために優子に協力する。クラスは魔術師。
チャム
声:榎津まお
3サイズ B83 W59 H85
元は暗黒界の人間だが、優子に手を貸す少女。明るく好奇心旺盛で人懐っこい性格のため、子供っぽく見られることも少なくない。ログレスの部下グラメスに対して憧れを持っている。クラスは戦士。
ヴァリア
声:韮井叶
夢幻界(ヴァニティ)の女王。ログレスの侵攻を阻止すべく、優子を夢幻界に召喚する。
魔王ログレス
声:谷俊介
暗黒界(ヴェカンティ)の支配者。夢幻界を滅ぼし、新たな神になろうとしている。桐島麗子を召喚し、彼女を夢幻界に向かわせる。
残忍将メガス
声:本田啓吾
ログレスの部下。権謀術数に長け、卑劣極まる策略を得意とする。その策略も「残忍将」の二つ名に相応しく残酷なものがほとんどで、味方も平気で巻き込むため、暗黒界に住む者たちからも恐れられている。ログレスに対する忠誠も怪しい。
破壊将グラメス
声:事務台車
ヴェカンティ一の剣士でログレスの部下。メガスとは正反対に策略に頼らず、自ら先頭に立って正々堂々と戦う武人。自身も良い兄貴分な性格をしているため、暗黒界の兵士たちにとっては英雄的な存在。暗黒界に伝わる伝説の剣の持ち主であり、チャムが目標としている人物。

本作を巡る議論編集

本作は日本テレネットの経営上の失敗の梃入れとしてイーアンツが製作し、日本テレネットが版権元として当時同社が運営したBB5.jpで販売された。本来、健全かつ硬派なヒロイックファンタジーであった『夢幻戦士ヴァリス』シリーズを、発売メーカーが自ら、アクション性を廃したアダルトアドベンチャーゲームへとコンセプトを変更して発表したことは、極めて異例の事態であった。このあまりの方針転換は、旧来のファンばかりか、初期から作品を手がけてきたスタッフ陣(特にキャラクターデザインのスタッフ)までをも激怒させ、その彼らの怒りは不買運動を大々的に呼びかける事態にまで発展した[要出典]

旧シリーズ第1作で日本テレネット社員として原案とキャラクターデザインを担当したPiXELは、職務著作のため自分に『ヴァリス』の権利が存在しないことは承知の上で、自身のサイトに設置している電子掲示板で日本テレネットの姿勢に対し強い不快感を示した。また、漫画版の作者ZOLも苦言を呈するコメントを残した[要出典]

日本テレネットは本作発売の翌年、2007年10月に約10億円の負債による事業停止を発表し、事実上倒産した。その後、過去作品の『アークス』『魔法の少女シルキーリップ』は、権利を譲渡されたメーカーによりアダルトゲーム化された。

外部リンク編集