ヴルシェツ

ブルガリアの町

座標: 北緯43度11分 東経23度17分 / 北緯43.183度 東経23.283度 / 43.183; 23.283

ヴルシェツブルガリア語: ВършѐцVarshets)はブルガリア北西部の町、およびそれを中心とした基礎自治体モンタナ州に属する。バルカン山脈西部の北側の斜面、ボトゥニャ川(Ботуня / Botunya)の渓谷の中にある温泉町である。ヴァルシェツ、バルシェツなどとも表記される。

ヴルシェツ
Вършец
ヴルシェツの位置(ブルガリア内)
ヴルシェツ
ヴルシェツ
ブルガリア内のヴルシェツの位置
 ブルガリア
州(オブラスト)モンタナ州
基礎自治体ヴルシェツ
自治体全域の人口8220[1]
(2008年9月15日現在)
町の人口6428[2]
(2008年9月15日現在)
ナンバープレートM
標高359 m
標準時EETUTC+2
夏時間EESTUTC+3
ベルコヴィツァへの道からみたヴルシェツ

ヴルシェツは、山地の温厚な気候と美しい景色、広大で保存状態の良い自然公園、そして温泉療養の地として、ブルガリア北部ではもっとも古く、有名なリゾート地のひとつである。町は観光客を受け入れる設備が整えられている。町には2つの温泉センター、ひとつの総合病院、多くのレスト・ハウス、ホテル、民宿などがある。ヴルシェツにはまた、画廊、市博物館、聖ゲオルギウスに奉げられた正教会の聖堂がある。

紀元前2世紀トラキア人の少年の青銅像が町の近くで見つかっており、ヴルシェツの象徴となっている。現代の町は、古代ローマ時代、ビザンティン時代の町メデカ(Medeca)に起源を持っており、紀元前6世紀にはすでに存在していたことが確認されている。ヴルシェツに町があったことは、16世紀の文献にも確認できる。ヴルシェツで初の公立の温泉場は1910年に築かれ、ダミャン・イヴァノフ(Дамяан Иванов / Damyan Ivanov)によって運営されていた。イヴァノフは、オーストリア=ハンガリー帝国で学んだ温泉学者であった。新しい温泉場は1930年に築かれ、1934年には庭園が整備された。1950年、ヴルシェツは、国家リゾート地に指定された。

ヴルシェツにちなむもの 編集

南極大陸サウス・シェトランド諸島スミス島Smith Island)にあるヴルシェツ鞍部(Varshets Saddle)は、ヴルシェツにちなんで命名された。

町村 編集

ヴルシェツ基礎自治体(Община Вършец)には、その中心であるヴルシェツをはじめ、以下の町村(集落)が存在している。

参考文献 編集

  1. ^Главна Дирекция - Гражданска Регистрация и Административно Обслужване (2008年9月15日). “Таблица на населението по постоянен и настоящ адрес” (ブルガリア語). 2008年10月8日閲覧。


外部リンク 編集