上腸間膜動脈症候群

上腸間膜動脈症候群(じょうちょうかんまくどうみゃくしょうこうぐん、SMA症候群)とは、十二指腸水平脚が、前方からは上腸間膜動脈、後方からは大動脈脊椎により圧迫され、狭窄・閉塞をきたす疾患のこと。

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疫学編集

腹腔内の容積が少ない、若い痩せた女性が発症しやすい。神経性食思不振症や術後の合併も報告されている[1]

症状編集

食後に腹痛、腹部膨満感、嘔気・嘔吐などがみられる。

検査編集

腹部立位単純X線写真では、拡張した胃と拡張した十二指腸によるdouble bubble をみとめることがある。
造影検査はこの疾患では重要な検査のひとつで、拡張した口側と圧迫され途絶した病変部をみとめる。
鑑別疾患の除外とともに、食事内容により拡張した十二指腸口側と病変部の上腸間膜動脈を認める。また上腸間膜動脈の起始部が鋭角であることを確認できる。
腸管の狭窄部を明瞭に描出できる。また造影CTでは上腸間膜動脈を描出でき、さらに正確な診断が可能である。

治療編集

保存的治療で軽快することがほとんどである。稀に手術を行うことがある。

予後編集

良好である。

脚注編集

  1. ^ 日本臨床外科学会雑誌 69;5:1242-6

外部リンク編集