世界一眺めの悪いホテル

世界一眺めの悪いホテル: The walled off hotel、ザ・ウォールド・オフ・ホテル)は、パレスチナベツレヘムにある宿泊施設である。

世界一眺めの悪いホテル
The walled off hotel outlook.jpg
ホテル概要
部屋数[1]
開業 2017年3月20日[2]
所在地 ベツレヘム
公式サイト 公式サイト
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概要編集

ベツレヘム市を囲む分離壁に面して建っているホテルである。イギリスの覆面グラフィティアーティストのバンクシーが地元ビジネスマン兼支配人のウィサーム・サルサーと開いた[3][4]

特徴編集

分離壁までわずか4メートルの位置にある[5]。そのため客室に直射日光が入るのは1日わずか25分である[6]。どの部屋からも分離壁と監視塔を見ることができる。部屋によっては壁の向こうの、国際法下では違法な、イスラエルの入植地を見ることができる[7]。値段は30ドルから965ドルの「プレジデンシャル・スイート」まである[8]

中にはバンクシーの作品が多数飾られ、ディストピア・コロニアル調、またはデカダン・コロニアル調と評されている。例えば暖炉の火はコンクリートのがれきの山の後ろで燃え、クラシカルな胸像はガス弾から出る煙に巻かれ覆面を付けている。バルフォア宣言にサインするアーサー・バルフォアの動く人形もあり、ボタンを押すと再現が始まる[9][10]

部屋の内装はと言えば、イスラエル兵とパレスチナ人が枕を振り回して戦っていて羽毛が飛び散っている絵が描かれていたり、プレジデンシャル・スイートのチーターの絵の前のシマウマ模様のソファーのクッションからは、内臓が出た蛇が飛び出ていたりする。またプレジデンシャル・スイートのジャグジーのお湯は、パレスチナ人の家の屋上にあるような給水タンクから漏れるように供される[11][12][13]

20ドル払えば、分離壁に政治的ステンシルをスプレーすることができる[14]

施設編集

パレスチナ人作家の作品を集めたギャラリーがある。ベツレヘム初のギャラリーである[15]

地域の歴史や分離壁について解説した小博物館がある。エセックス大学のガヴィン・グリンドン教授が協力した[16]

イギリスが初めてパレスチナに手をつけた1917年をイメージしたピアノバーと、分離壁に付いてこれまでに書かれた本をすべて集めた本屋もある[17]

付設のウォールマート(WallMart)ではステンシル用品に加え貸しハシゴも提供している[18]

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関連項目編集

ギャラリー編集

外部リンク編集

The Walled Off hotel by Banksy – in pictures ガーディアン紙による写真特集

公式ページ。写真多数