両全寺

岐阜県飛騨市にある寺院

両全寺(りょうぜんじ)は岐阜県飛騨市神岡町麻生野にある釈迦如来を本尊とする臨済宗妙心寺派の寺院で、山号は慶雲山。飛騨三十三観音霊場23番札所。

両全寺
所在地 岐阜県飛騨市神岡町麻生野291
位置 北緯36度18分43.4秒 東経137度19分17.4秒 / 北緯36.312056度 東経137.321500度 / 36.312056; 137.321500座標: 北緯36度18分43.4秒 東経137度19分17.4秒 / 北緯36.312056度 東経137.321500度 / 36.312056; 137.321500
山号 慶雲山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 釈迦如来
創建年 享禄2年(1529年)
開山 桃源周岳
開基 麻生野直盛
別称 竜の寺
札所等 飛騨三十三観音霊場23番
法人番号 5200005010481 ウィキデータを編集
両全寺の位置(岐阜県内)
両全寺
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享禄2年(1529年)に江馬時盛の子、麻生野直盛が城を構えた際に城の守りとして発願し、野田の地に桃源周岳和尚を開山として建立された。創建当初の山号は日月山。中国の書、周処傳の日月両全の語に因んで名づけられた。創建当初は天台宗の寺院であったと伝わる。麻生野直盛は伽藍を整備中に没したため、子の麻生野慶盛と江馬宗久が後ろ盾となり完成させた。その後、5世住持直伝宗全により臨済宗妙心寺派となり、高山の宗猷寺の末寺となった。10世住持を祥隠鹿苑が務めていた際に焼失したため、11世住持、文溟廣扶の代に現在地に移転して再興された。その後、明治23年(1890年)に妙心寺の末寺となっている。

寺宝として円空作の薬師如来を所蔵しているほか、本堂には龍の襖絵が描かれている。

参考文献

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  • 松下千二『飛騨寺院風土記』p.213-214 濃飛展望社、1977年
  • 飛騨三十三観音霊場会『飛騨三十三観音霊場めぐり』p.127 2005年
  • 飛騨市教育委員会『神岡町史 通史編2』p478 飛騨市教育委員会、 2009年