中央電気倶楽部
中央電気倶楽部(ちゅうおうでんきくらぶ)は、大阪市北区堂島浜に所在する一般社団法人、ならびに同団体運営の会員制社交倶楽部(施設)である。
中央電気倶楽部 | |
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情報 | |
設計者 | 葛野建築事務所 |
構造形式 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地上5階、地下1階 |
竣工 | 1930年 |
所在地 |
〒530-0004 大阪市北区堂島浜2-1-25 |
座標 | 北緯34度41分43.3秒 東経135度29分39.5秒 / 北緯34.695361度 東経135.494306度座標: 北緯34度41分43.3秒 東経135度29分39.5秒 / 北緯34.695361度 東経135.494306度 |
沿革
編集1892年(明治45年)、日本電気協会関西支部が、東京中心の運営に反発して1913年(大正2年)分離独立し、日本の中央であるとして、大阪に「中央電気協会」を設立した。 1914年(大正3年)11月6日、大阪電灯初代社長・土居通夫を中心に、電灯、電力、電鉄、電機、電線会社等が主体となって、関西電気倶楽部を創立した。翌年の1914年(大正4年)、中央電気倶楽部に名称変更した。
会員資格
編集電気、またはそれに関連する事業の進歩・発展を図るとともに、その知識・徳性を磨き、また学術と文化の普及向上に努めることを目的とする法人・団体(社名会員)、ならびに個人とする。
倶楽部運営のビル
編集中央電気倶楽部の施設(本部)は1914年竣工されるが、原因不明の火災により焼失し、1916年に2代目が建設される。しかし、利用者増加により手狭になったことから、1927年に新館の建設が決定。新たに東隣の土地117坪を買い取って、1930年に現在のビルが完成。地下1階・地上5階建。イタリア風のレンガ仕立ての建物で、会員が利用できる娯楽室や大食堂などが設けられている。
なお、5階大ホールは1932年5月5日、松下幸之助が幹部社員を集めて松下電器(現:パナソニック)の創業記念式典を挙行し有名な「水道哲学」を表明した場所である。2009年2月経済産業大臣より「地域活性化に役立つ近代化産業遺産」に認定される。
同倶楽部においては、紳士・淑女たることが求められる社交俱楽部であるため、ドレスコードを定めており、Tシャツ・短パン・スニーカーなど着用の際は注意をされることがある。
生きた建築ミュージアム・大阪セレクションに選定された。