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井田 真木子(いだ まきこ、1956年7月19日 - 2001年3月14日)は、日本のノンフィクション作家。夫はフリーライターの宇佐川英雄[1]

経歴編集

神奈川県鎌倉市出身[2]慶應義塾大学文学部哲学科卒業。当初は詩人としてデビュー。早川書房に入社し、受付、経理、校正を担当する[3]。のちフリーライターになる。

雑誌のアンカーマンとして多忙を極めていたときに、老芸者を取材したことをきっかけに、本の執筆を始める。1991年『プロレス少女伝説』で大宅壮一ノンフィクション賞、1993年『小蓮の恋人』で講談社ノンフィクション賞を受賞[4]。口語体を用いて市井の人物たちの横顔を描く革新的なノンフィクションで将来を嘱望されたが、肺水腫により急逝した。44歳没。

『プロレス少女伝説』の取材をきっかけとして、長与千種神取忍とは深い親交があった。また、現在では慣用句として使われる「心が折れる」は、『プロレス少女伝説』にて引かれている神取の発言が初出となって一般に浸透したものである[5]。没後は全作品が絶版となっていたが、2014年7月、里山社より著作撰集の刊行が開始された。

著書編集

  • 雙神の日課・詩 (無限 1975年11月)
  • 街 詩集 (無限 1977年)
  • 温泉芸者一代記 湯河原の芸妓おかめさんの話しより (かのう書房 1989年9月)
  • プロレス少女伝説 新しい格闘をめざす彼女たちの青春 (かのう書房 1990年10月 のち文春文庫
  • 彼女たちのホーム・スウィートホーム (弓立社 1991年6月)
  • 小蓮の恋人 新日本人としての残留孤児二世 (文藝春秋 1992年7月 のち文庫)
  • 同性愛者たち (文藝春秋 1994年1月) 「もうひとつの青春」(文春文庫)
  • 旬の自画像 2チャンネルの女から永田町の男まで (文藝春秋 1995年4月) 「フォーカスな人たち」(新潮文庫
  • いつまでもとれない免許 非情のライセンス (集英社 1998年5月)
  • 十四歳 見失う親消える子供たち (講談社 1998年5月) 「ルポ十四歳」(講談社文庫)
  • かくしてバンドは鳴りやまず (リトル・モア 2002年2月)
  • 井田真木子著作撰集(里山社 2014年7月)
    • プロレス少女伝説
    • 同性愛者たち
    • かくしてバンドは鳴りやまず
    • 池田大作 欲望と被虐の中で(テリー伊藤佐高信著『お笑い創価学会』(光文社文庫)収録の創価学会論)
    • 雙神の日課
    • 俳優・本木雅弘の真実を探るルポほかエッセイ12篇
    • 別刷付録
  • 井田真木子著作撰集 第2集(里山社 2015年3月)
    • 小蓮の恋人
    • 十四歳 見失う親 消える子供たち
    • 詩集 街
    • インタビュー「私は目」(リトルモア)/「世の中のキーワード崩すのが私の仕事」(「ノンフィクションを書く!」)
    • 座談会「職業としてのノンフィクションライター」(「海燕」 井田真木子+野村進武田徹岩上安身
    • エッセイ「平野啓一郎という人」ほか、本にまつわるエッセイ11篇
    • 付録
      • 解説:酒井順子「井田真木子というジャンル」
      • 対談:飯窪成幸+白幡光明 元井田真木子担当編集者対談(文藝春秋)
  • 井田真木子と女子プロレスの時代 (イースト・プレス 2015年11月)

脚注編集

  1. ^ 杉作J太郎・吉田豪「Jさん&豪さんの世相を斬る!」(ロフトブックス)P.163
  2. ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
  3. ^ 「井田真木子著作撰集」年譜より
  4. ^ 講談社ノンフィクション賞 講談社
  5. ^ 「心が折れる」、起源は女子プロレスの伝説の試合